コドカレ。



駅前の広場でメグと2人で立つのは、ナンパ待ちではない。


「アヤ。あの子達なんてどう?」

「いや、無理でしょ!」

「あっちは?」

「いやいや、無理だし!!」

ナンパする側だ。


「あれは?」

「いやいやいや……」

「あれに決めた!」

「はぁ?」

メグが親指を指すのはランドセルをしょっている男の子2人組。
1人は私達と同じ位の身長がある位。もう1人は150無いくらいだと思う。

普通に、あり得ないでしょう?
そう考えている私とは裏腹に、メグはどんどんその2人組に近づいて


「お姉さん達と遊ぼうか」

と声をかけていた。


ありえないありえないありえない!!

そう……。メグは、小さな頃から目をつけといて自分好みの男子に育てる。
調教すればいいじゃない!と放課後の教室で立案したのだった。

確かに出来上がった男より、まだ出来上がってない男の子の方が自分型になってくれるとは思うけど。

小学生は……犯罪だと思う。


「メ、メグ……」

「オッケーだって」

メグはにっこりブイサインをした。


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