コドカレ。
タイガは最初から私の事なんか好きじゃなかったんだ。
カケの対象にされて他の男子の笑い者にされていたのだと思うと、惨めで、くやしくて……。
あの楽しかった筈の思い出までもが、全てが否定さた気がした。
結果、残ったのは……
他の子よりも早く色々経験出来たという、優越感のみだった。
***
ヤマトの家を出てから自分のアパートに一端帰り、着替えやメイクをしっかりしてから学校へと向かう。
こうやっていつもの通学路を歩いていると、昨日から今朝にかけての出来事が嘘みたい。
「マジでぇ?」
教室には驚くメグの声が響き渡る。
「マジで。起きたら超ビックリ!」
「遅刻してきたと思ったら、元カレがいたとかウケるんだけど」
「ガツンと文句言ってきたし!!」
なんて、今日の今日で笑い話に出来ちゃうあたり我ながら凄いと思う。
こうやって友達と話しながらも、思い出してしまうのはヤマトのあの唖然とした表情。もしかしてヤマトは驚いてただけじゃなくて、傷付いたのかもしれないと思うと少しだけ胸がチクンと傷んだ。
"チクン"なんて私が使うのは今更なんだけど。