コドカレ。


なのに──。


「で、ヤマトとお前って何なの?」


なんで、皆、私とヤマトの関係の答えを求めるのだろう。
はっきりとした答えを出さなきゃいけないのだろうか。


「俺にも責任あるかもしんねーけど、遊びでヤマトにちょっかい出してんならやめて欲しいんだけど」

「……」

「てか、ヤマトに手出した?」


兄弟だけど、あっちの方でも兄弟になったなんて口が避けても言えない。


「タイガ、お願いがあるんだけど」

「なんだよ?」

「頭……、撫でて」

「は?」

「いいから!!」

「なんだよ、いきなり」

「撫でて!!」

「分かったよ……」




隣に座るタイガの右手が私の頭に触れる。
ポンポンと軽く頭の天辺を叩いた後、上下に撫でられる手。



私はゆっくりと瞳を閉じる。


あの頃よりも大きくて、固い男の人の手は優しく私の頭を撫でた。

こうやって、人に頭を撫でられるのは嫌いじゃないし、むしろ好き。もちろんセックスで肌と肌をくっつけて、ギュッてする行為も安心するのだけど。


ヤマトの手は、何であんなに気持ちが良いのだろう──。


< 55 / 64 >

この作品をシェア

pagetop