コドカレ。
「いや、そういう訳じゃなくて。今更どっちが悪いとかじゃなくて」
「カケは?私とヤレるかどうかって」
「そういう話も冗談で出た事あったけど」
「わ、私……重かった?」
「俺に支える力が無かったの」
「うざかった?」
「違うし!」
「じゃぁ、なんで今更昔の話なんて……」
「俺がアヤの事ちゃんと好きで付き合ってたんだって事を、説明したかったんだよ!!」
静かな公園にタイガの声がよく響いた。
辺りはもう真っ暗で、持っていたジュースもぬるくなっていた。随分と長い間タイガと話をしていたんだなと分かる。
「そっか、カケじゃなかったんだ」
そう言葉にしてみると、心に引っかかっていた小さなトゲがとれた気がする。
ホッとした様な拍子抜けした様な、なんだか変な気分だ。
「それにしてもなー」
「なによ?」
「昔はあんなに可愛かったのに」
「おかげ様で」
「今は、やれたらラッキー位にしか見れないな」
「じゃぁ、ヤってみる?」
「ヤマトと一生口聞いて貰えなくなっちゃうだろ?」
「あんたブラコンなの?」
「ちげーし!でも、あの後目も合わせてくれなくなったんだぜ?」
ヤマトの話が出て、その場の雰囲気は明らかに柔らかくなった。