コドカレ。
act.10 女子高生は兄ちゃんの彼女ら



「うまくいったみたいだね」

林間学校2日目の夜。

クラスメートの女子と2人。俺は中庭の小さな木の影に隠れていた。
この女子はヒロキの彼女、向井の友達の松本サナ。

キャンプファイヤーの後の担任による点呼が終わって部屋に戻る前に、ヒロキと向井が隠れて会うのに見張りを頼まれたのだ。

色々と作戦をねったところで、こんなあっさり事が運ぶなんて思わなかった。
むしろ協力なんて、必要なかったんじゃねーの?


「先生に見つかったら大変でしょ?」

なんて、地面に座り込む松本は口にする。


「や、でも。俺等が監視してたら、あいつ等も色々やりにくいだろ?」

俺だって最もな事を言ったつもりだ。


「やり!?赤沢くん、な、何考えてんの?」

「ちがっ!!そういう意味じゃなくて」

「サイテー」

慌てて弁解しようとすれば、松本の冷ややかな視線がふってくる。


「いや、でも……。チューとか出来ねぇだろ?」

溜め息をつきながら木影から頭をちらりと上げると、ヒロキと向井の2人の姿が目に入った。
あいつ等も俺達がここに居るのを知っているのだから、変な行動はおこさないとは思うけど。



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