恋のライバルは学年2位の優等生。私のアプローチは空振り中です!
第十一話 「共同作業のときめき」
それから数日間、沙羅は放課後になると一人、教室の隅に陣取って小道具制作に没頭していた。
手紙風のヒントカードは、わざわざ古紙風の便せんに紅い封蝋シールを貼り、万年筆のようなペンで筆跡にクセをつけて仕上げる。
鍵付きの木箱は、百均で買ったジュエリーボックスを塗装して、金属風にリメイク。
謎のブレスレットは、ビーズを組み合わせて、特定の順番で読めば文字が現れるように工夫した。
その日の作業中。
「沙羅ちゃん、まだ残ってたの?」
ふと顔を上げると、啓斗がドアの前に立っていた。
「あ、うん。今日でだいたい形にできそうだから、もうちょい頑張ろうかなって」
啓斗が近づいてきて、沙羅の机の上のブレスレットを手に取る。
「……これ、自分で作ったの?」
「そうだよ。パズルにもなるようにしたんだ。順番に読めば“ある単語”が出てくるの」
「へぇ……すごいな」
啓斗は珍しく、じっと目を細めて感心していた。
「俺、謎の構造は考えられるけど、こういう演出は全然思いつかない」
――やった! 褒められた!
沙羅の顔がふわっと明るくなった。
「じゃあさ、これとリンクする謎、作ってくれる?」
「いいよ。沙羅ちゃんの小道具に合わせて問題設計する」
啓斗のその一言が、まるで“認められた”みたいで、沙羅は思わず胸を押さえた。
――このまま、啓斗の隣にいられるように頑張ろう。
そう心に決めた。
手紙風のヒントカードは、わざわざ古紙風の便せんに紅い封蝋シールを貼り、万年筆のようなペンで筆跡にクセをつけて仕上げる。
鍵付きの木箱は、百均で買ったジュエリーボックスを塗装して、金属風にリメイク。
謎のブレスレットは、ビーズを組み合わせて、特定の順番で読めば文字が現れるように工夫した。
その日の作業中。
「沙羅ちゃん、まだ残ってたの?」
ふと顔を上げると、啓斗がドアの前に立っていた。
「あ、うん。今日でだいたい形にできそうだから、もうちょい頑張ろうかなって」
啓斗が近づいてきて、沙羅の机の上のブレスレットを手に取る。
「……これ、自分で作ったの?」
「そうだよ。パズルにもなるようにしたんだ。順番に読めば“ある単語”が出てくるの」
「へぇ……すごいな」
啓斗は珍しく、じっと目を細めて感心していた。
「俺、謎の構造は考えられるけど、こういう演出は全然思いつかない」
――やった! 褒められた!
沙羅の顔がふわっと明るくなった。
「じゃあさ、これとリンクする謎、作ってくれる?」
「いいよ。沙羅ちゃんの小道具に合わせて問題設計する」
啓斗のその一言が、まるで“認められた”みたいで、沙羅は思わず胸を押さえた。
――このまま、啓斗の隣にいられるように頑張ろう。
そう心に決めた。


