天使の階段
その瞬間、お父さんの平手打ちが飛んできた。
体が後ろへ倒れる。
「金さえもらえればだと?おまえというヤツは……金で体を売ったのか!!」
そしてもう一度、お父さんの右手が挙がった。
「もう止めてください!」
お母さんが間に入った。
「紗香だって、被害者なんですよ!」
「うるさい!おまえが甘やかすから、こういう事になるんだ!」
お父さんは、私からお母さんを引き離した。
「もういいですから!」
お母さんはお父さんに、泣きながらしがみついた。
「明日、病院に行ってちゃんと、処理して来ますから!」
「当たり前だ!高校生で妊娠だなんて、冗談じゃない!」
お父さんは、おもむろに引き出しの中から、封筒を取り出すと、お金を取り出しテーブルの上に置いた。
「これで充分だろ!!」
1万円札が10枚。
震えるお母さんの肩越しに、私はお札の枚数だけを、数えていた。
体が後ろへ倒れる。
「金さえもらえればだと?おまえというヤツは……金で体を売ったのか!!」
そしてもう一度、お父さんの右手が挙がった。
「もう止めてください!」
お母さんが間に入った。
「紗香だって、被害者なんですよ!」
「うるさい!おまえが甘やかすから、こういう事になるんだ!」
お父さんは、私からお母さんを引き離した。
「もういいですから!」
お母さんはお父さんに、泣きながらしがみついた。
「明日、病院に行ってちゃんと、処理して来ますから!」
「当たり前だ!高校生で妊娠だなんて、冗談じゃない!」
お父さんは、おもむろに引き出しの中から、封筒を取り出すと、お金を取り出しテーブルの上に置いた。
「これで充分だろ!!」
1万円札が10枚。
震えるお母さんの肩越しに、私はお札の枚数だけを、数えていた。