天使の階段
それから私は鏡の前で、ポーズの猛特訓をした。

「何やってるの?寧々。」

遊びに来ていた郁が、お菓子を食べながら聞いてくる。

「撮影の時のポーズの練習。なんか、やる気あるのか?って怒られた。」

「へえ~。誰に?」

「なんか、撮影仕切ってる人。」

それを聞いて、ペラッと雑誌のページをめくる郁。

「ねえ、寧々。こういうポーズは?」

「えっ?」

郁は雑誌の一部を見せてくれた。

モデルの女の人が、一つのブランドの服を、数ページにわたって紹介している特集だった。

時には楽しそうに、時にはカッコよく、時にはセクシーに、時にはお茶目に。

いろんな表情を、そのモデルはしていた。

すごい参考になる。

早速私は、そのモデルさんの、真似をしてみた。

「こ、こう?」

「うんうん。寧々、かっこいい!」

私は郁におだてられて、いつの間にか、いろんなポーズを取ることに、夢中になっていた。

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