私は今日女になる
私、いつになったら、初体験できるの?

「俺にとっても、最高の人生だな。奥さんが結婚するまで処女でいてくれるなんて。」

話が見えない。

大田の想像に、ついていけない。

「それまで、大田はどうするの?」

「まあ、一人でしてるかな。」

「……私がいるのに?」

「俺、我慢するよ。我慢してみせる。」

大田は、そう言ってビールをお代わりした。

「で?いつ私は、処女を捨てられるの?」

「ん?」

「今年?今年中に、結婚するの?」

大田は、笑いながら答えた。

「俺、30歳過ぎないと結婚したくないかな。」

私は、残りのビールを一気飲みすると、大田の前にグラスを置いた。

「私、なるはやで処女捨てたいの。」

「またそんな事言って。」

「だから、大田は他の女を当たって。」

私は財布からお金を出すと、大田の前にそっと置き、店を出た。
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