私は今日女になる
「えっ?さっき、彼氏いないって言ってたよな。」

そして私は、大田をちらちらっと、見始めた。

「もしかして、相手って俺?」

どうしよう。ここで頷いた方がいいのかな。

ああ、これが駆け引きって奴なのか?


すると大田は、私の手を握った。

「なあ、冴川。俺と、Hしたいの?」

あの適当な大田が、真面目な顔をしている。

まさか、Hしたいって言うのが、こんなにも恥ずかしい事だとは思わなかった。

「……女に言わせないで。」

その瞬間、大田は私を抱き寄せ、唇にキスをした。


何?この柔らかい感触。

しかも、何度も何度も重なってくる。

これがkiss。

初めての経験。

ああ、私。男とキスしている。

そして大田は、私をテーブルに押し倒した。

ドキドキする。

心臓の音がうるさ過ぎる!

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