私は今日女になる
「もしかして、昨日の夜。俺を想像して一人でシテたの?」

耳元で囁かれて、ドキッとなった。

男の人の声。

胸のボタンが外されて、大田の手が私の胸に当たる。


ああ、私。今日、大田を相手に女になるんだ。

そう覚悟して、目を瞑った。


しばらくしても、大田は胸から手を離さない。

そんなに胸が好きなのか?

その瞬間、戦慄の言葉が来た。

「おまえ、処女だろ。」

私は大きく目を見開いた。

「……そんな訳ないじゃん。」

「だよな。」

私はほっとした。何とか誤魔化せた?

「でも、経験少ないよな。」

大田が私の目を覗き込む。

「何で?」

「震えているから。」

離れようとする大田を引き留めようと、慌てて彼を抱きしめた。

「私なら、大丈夫だから。」


お願いだから、このまま処女を奪って欲しい。
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