『人妻の過去』
会えない日…


仁君が大人しく家に居るなんて、最初から思っていなかったし。


〇〇と飲みに行って〜
とか


△△の家でゲームしてきた。
とか


自分から何かを話す時が


逆に怪しい。


アタシのカンでしかないけど…。


わかりやすいくらいに、不自然だった…。




でもなんとなく…


特定の女が居る。
というよりは、


不特定多数の女と遊んでいる。
と言った感じで…



わかりやすいくらい不自然でも…
絶対に尻尾を出したりはしなかった。


だからアタシは


考え過ぎ!!と、自分に言い聞かせて,


仁君の隣で笑っていた。




エサを与えられない生活にも慣れ…


アタシと週に2回も会ってくれている!

−−−それだけでエサをもらったのと同じで嬉しくなり−−−


友達にアタシのことを『彼女』って紹介してくれたら…

−−−それはホテルのディナー並の”エサ”になっていた−−−



だからと言って…


喧嘩をしなかった訳でもないし、


別れようと考えなかった訳でもない。


ちょっと自己チューな彼氏を持った。程度の話し。


仁君の、交遊関係や…俺様的なところを除けば


一緒に居て楽しかったり。


アタシの知らない色んな事を知ってて勉強になったり。




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