『人妻の過去』
それを守っているアタシも、おかしいんだろうけど…


19歳の娘に対して、過保護な『ママ』も、おかしいと思う。


1つ下の弟は…


『男の子だから』


と。理不尽な理由で、


門限なし、連絡さえすれば、当日外泊OKなのだから。





花火の帰り道…


タクシーの運転手さんが連れて来てくれた『穴場』は、


仁君のアパートまで,


徒歩20分くらいの場所だとわかり…


手を繋いで歩いた。



ここが地元じゃない仁君は…


花火のすごさに感動して、


『あれが綺麗だった』
『こんな花火は初めて見た』


と、興奮気味に話し…


花火の話しが終わると


友達の彼女の浴衣が良かった。


と。…またアタシを悲しくさせる話題をもってきた…


一緒に飲みに行きたかったな…って…。

さりげなく付け足して…



アタシは、


何も答えずに、下を向いて…ただ歩いた。


しばらく無言が続いて…

仁君が口をひらいた…。


仁;俺、今すげぇ幸せ!!わざわざ俺に会いに来てくれる友達がいて…、隣には あきながいて…、花火見たり,飲みに行ったり,飯作ってくれたり…一緒にマッタリしてさ…!
今までなかった安心感があって…,
毎日…いや…これからずっと、こんな日が続けばいいなって本気で思う…。




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