超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する
「ところで、テラスはどうなんだよ」
「へ?なにが?」
「色男と仲良くやってんのか?」
「またその質問?」
「付き合って結構経つよな。さすがにもう最後までやっただろ?」
テラスは苦虫を噛んだような表情になった。
「ノーコメント。ナミルさんにセクハラされたって言ってやる」
「なんだよ、まだかよ!」
驚愕するシン。
「なんでまだだってわかるの?」
うろたえるテラス。
「いや、顔に書いてあるし」
無言になってしまうテラス。
「はぁ~、あの色男も可哀想に。付き合ってる女にずっとお預けくらってんだもんな。同情するぜ」
「ちょっとシン君」
アイリが窘める。
「好きな女とやんの最高のになー」
同情するとか言いつつ、シンは笑顔で優越感に満ちていた。
「うるさいなぁ」
「そろそろ受けて立ってやれよ」
「シン君、彼女できても性格相変わらずね~。いや、むしろ更に悪くなってるわよ」
アイリの皮肉を右から左にシンは聞き流す。
「あんまりもったいつけてっと、浮気されるぜ」
「アンセムはしないもん」
「その自信、どこからくるんだぁ?少しは男の生理を考えてやれよなっ」
ニヤニヤしながらシンは言う。
「もう、あっち行ってよ」
当然テラスはむくれた。
「いやいや~、しかしあの色男もすんげぇ忍耐だな。尊敬するぜ」
「もうシンとは話さないよ」
そう言ってテラスは口をつぐんだ。
「シン君退場よ」
アイリも促す。
「あっそ、別にいいけどー。じゃ~な!」
散々テラスをからかって満足し、シンは食べかけの食事を持って別の席に移動した。
「おのれ、シンめ…」
沈鬱なテラス。
「気にしないことよ」
アイリは励ました。
「うん…」
「頑張れるんだったら、とっくに頑張ってるはずでしょ。
アンセムが待つって言ってくれてるんだから、それでいいじゃない」
「そうかな…」
「テラスはテラスなりに頑張ってるから、それでいいのよ」
(そうかなぁ…)
テラスは深く深く悩んでしまうのである。
「悟りを開いてくれてるから大丈夫!」
「それもどうかと」
「もう!ぐじぐじ悩むくらいなら、飛び込んできなさいよ。それができないんだから、テラスも開き直るしかないでしょ」
「そっか」
「そうよ!」
だけど、本当にそれでいいんだろうか。
やっぱりテラスはそれを考えてしまうのだった。
「へ?なにが?」
「色男と仲良くやってんのか?」
「またその質問?」
「付き合って結構経つよな。さすがにもう最後までやっただろ?」
テラスは苦虫を噛んだような表情になった。
「ノーコメント。ナミルさんにセクハラされたって言ってやる」
「なんだよ、まだかよ!」
驚愕するシン。
「なんでまだだってわかるの?」
うろたえるテラス。
「いや、顔に書いてあるし」
無言になってしまうテラス。
「はぁ~、あの色男も可哀想に。付き合ってる女にずっとお預けくらってんだもんな。同情するぜ」
「ちょっとシン君」
アイリが窘める。
「好きな女とやんの最高のになー」
同情するとか言いつつ、シンは笑顔で優越感に満ちていた。
「うるさいなぁ」
「そろそろ受けて立ってやれよ」
「シン君、彼女できても性格相変わらずね~。いや、むしろ更に悪くなってるわよ」
アイリの皮肉を右から左にシンは聞き流す。
「あんまりもったいつけてっと、浮気されるぜ」
「アンセムはしないもん」
「その自信、どこからくるんだぁ?少しは男の生理を考えてやれよなっ」
ニヤニヤしながらシンは言う。
「もう、あっち行ってよ」
当然テラスはむくれた。
「いやいや~、しかしあの色男もすんげぇ忍耐だな。尊敬するぜ」
「もうシンとは話さないよ」
そう言ってテラスは口をつぐんだ。
「シン君退場よ」
アイリも促す。
「あっそ、別にいいけどー。じゃ~な!」
散々テラスをからかって満足し、シンは食べかけの食事を持って別の席に移動した。
「おのれ、シンめ…」
沈鬱なテラス。
「気にしないことよ」
アイリは励ました。
「うん…」
「頑張れるんだったら、とっくに頑張ってるはずでしょ。
アンセムが待つって言ってくれてるんだから、それでいいじゃない」
「そうかな…」
「テラスはテラスなりに頑張ってるから、それでいいのよ」
(そうかなぁ…)
テラスは深く深く悩んでしまうのである。
「悟りを開いてくれてるから大丈夫!」
「それもどうかと」
「もう!ぐじぐじ悩むくらいなら、飛び込んできなさいよ。それができないんだから、テラスも開き直るしかないでしょ」
「そっか」
「そうよ!」
だけど、本当にそれでいいんだろうか。
やっぱりテラスはそれを考えてしまうのだった。