【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。
 ひと目も他にあったので、私へのエレインの口調は厳しいものがあった。それをただ見ていたウィリアムは、私が落ち込んでしまうと確信を持って思ってしまうほどに。

「そうですね。ウィリアム様とエレイン様は血縁ですので、それは仕方ないことかと……私は王の臣下の娘で、エレイン様の取り巻きの令嬢です……これまでに、ウィリアム様には何度も何度も伝えていますので……重々、ご存じだとは思いますけれど」

 モニカ・ラザルスがエレインの取り巻きの一人ということは、誰もが認めることだろう。

 エレインは弟の様子を探るために傍に置いていたのだけど、彼女の真意を知る者は居ない。

「お前は本当に、おかしな奴だな……まるで、自らの過去を他人事のように言う」

 ……ええ。あの頃のモニカ・ラザルスは、私ではない私ですもの。

 なんて事を、ウィリアムに言う必要もないのだけれど……。

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