【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。
「え。ダスレイン公爵が……黒幕ですって? 王家を陥れようとしても、あの人の継承権はかなり下の方でしょう? 王位簒奪となると、かなりの人数を殺すことになってしまうけれど……ああ」

 エレインはそう言って非常に驚いた表情を見せていたけれど、私たちが何も言わずに大きく頷いたのを見てから、頭を手で押さえて息をついた。

 切り替えが早い。

 これまでにそんなことを考えもしなかったであろうエレインは、私たち二人が口を揃えてそう言うならば、確率が高いのだと踏んだろう。

 沈着冷静で頭脳明晰。自分を律し遠い先にある目的のためには、自分の欲求などは抑えることが出来る。

 この方が男子ならばと誰もが思い、エレインだってそういう言葉を、これまでに嫌になるくらい聞いていたはずだ。

 けれど、シュレジエン王国は女王が許されない。

 ……ダスレイン大臣が、ウィリアムを閉じ込めて、王族ならびに自分より高い継承権を持つ者を殺そうと計画していることを、エレインはここで知った。

 彼女が油断して暗殺される確率は、ここで減らすことが出来る。

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