【完結】年の差十五の旦那様Ⅲ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷な辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「だから、あなたは儀式に集中すればいい。ほかのことは、他の人がやるわ。あなたはあなたにしか出来ないことを、やりなさい」
まっすぐにぶつけられた言葉に、私は一瞬だけ戸惑って……それでもって、頷いた。
「……はい」
「そうそう。神官にも出来ることはあるから、顎で使ってやればいいのよ」
何処か偉そうなアネットさま。……自然と笑えて、今度はためらいなく頷けた。
「あいつらって、偉そうなだけでなにもしないから。……けど、豊穣の巫女の指示ならば、聞かざる得ないのよ」
アネットさまは、国中をある程度回っていることもあり、色々なことに詳しくて。
彼女の知識を教えてもらえるのは、すごく楽しくて、身になっているって、思える。
「と、いうわけで。……頑張りすぎないの」
「……はい」
私が彼女の言葉に頷けば、ほぼ同時に扉がノックされる。
そこには最近雇われた若い従者がいる。
「奥様。……神官の方が、ご到着されました」
深々と頭を下げてそう言う彼に、私は「わかったわ」と返事をする。ティーカップをソーサラーに戻して、私は立ち上がる。
衣服の裾を直して、私は背筋を正した。
「では、奥さま。……行きましょうか」
護衛としてついてきてくれるロザリアさんが、そう声をかけてくれる。
クレアとマリン、それからアネットさまはここで待機することになっていた。
(試験に付き添えるのは、王国が認めた魔法使いだけ、か……)
もしも、ロザリアさんがいなかったら……すごく、孤独だったんだろうな。
そう思ったら、ロザリアさんを雇ってくださった旦那さまにも、すごく感謝しなくちゃ。
(本当、ここに来れてよかった)
心の奥底からふわっと湧き出る気持ちを抱きしめて。私は、一歩を踏み出した。
まっすぐにぶつけられた言葉に、私は一瞬だけ戸惑って……それでもって、頷いた。
「……はい」
「そうそう。神官にも出来ることはあるから、顎で使ってやればいいのよ」
何処か偉そうなアネットさま。……自然と笑えて、今度はためらいなく頷けた。
「あいつらって、偉そうなだけでなにもしないから。……けど、豊穣の巫女の指示ならば、聞かざる得ないのよ」
アネットさまは、国中をある程度回っていることもあり、色々なことに詳しくて。
彼女の知識を教えてもらえるのは、すごく楽しくて、身になっているって、思える。
「と、いうわけで。……頑張りすぎないの」
「……はい」
私が彼女の言葉に頷けば、ほぼ同時に扉がノックされる。
そこには最近雇われた若い従者がいる。
「奥様。……神官の方が、ご到着されました」
深々と頭を下げてそう言う彼に、私は「わかったわ」と返事をする。ティーカップをソーサラーに戻して、私は立ち上がる。
衣服の裾を直して、私は背筋を正した。
「では、奥さま。……行きましょうか」
護衛としてついてきてくれるロザリアさんが、そう声をかけてくれる。
クレアとマリン、それからアネットさまはここで待機することになっていた。
(試験に付き添えるのは、王国が認めた魔法使いだけ、か……)
もしも、ロザリアさんがいなかったら……すごく、孤独だったんだろうな。
そう思ったら、ロザリアさんを雇ってくださった旦那さまにも、すごく感謝しなくちゃ。
(本当、ここに来れてよかった)
心の奥底からふわっと湧き出る気持ちを抱きしめて。私は、一歩を踏み出した。