【完結】年の差十五の旦那様Ⅲ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷な辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「私の元旦那も似たようなものだったのよ」
「そういえば、アネットさんの元旦那さんのお話、聞いたことがないですよね」
アネットさまの呟きに、私よりもロザリアさんが食いついた。何処か目をキラキラとさせたようなロザリアさんを見て、アネットさまが肩をすくめる。
「別にそこら辺に転がっているろくでもない男よ。価値観が合わずに離縁したの」
「……そこら辺に転がってるんですか?」
「奥様、食いつくところ違います」
私の呟きに、ロザリアさんが笑いながらそう言う。
そもそも、ろくでもない男とは。私のお父さまのことじゃないんだろうか。……と、言おうかと思ったけれど。
アネットさまは私のお父さまを知らないはずだから。言うのはやめた。
「ま、風の噂では不摂生が祟って寝たきりとか、そういう話は聞くけどね。でもまぁ、私にとってはもう過去の人よ」
「……へぇ」
そこまでしっかりと割り切れるのは、とてもすごいと思う。
……私は、イライジャさまのことをそこまでは割り切れていないから。
(ろくでもないお人だったというのは間違いないし、情を感じるような間柄でもないんだけど)
あのお人は、私を捨てて異母妹のエリカに乗り換えた。けれど、エリカが自身の目的の女性ではないと知ると、彼女のことも捨てた。結局、彼の追い求めていた女性は私だったのは皮肉なのだけれど……。
(最後に一発蹴りを入れたのが、懐かしいわね……)
……いい思い出ではない。ただ、あれが私にとって一つの決別になったのは、違いないと思う。
「そういえば、アネットさんの元旦那さんのお話、聞いたことがないですよね」
アネットさまの呟きに、私よりもロザリアさんが食いついた。何処か目をキラキラとさせたようなロザリアさんを見て、アネットさまが肩をすくめる。
「別にそこら辺に転がっているろくでもない男よ。価値観が合わずに離縁したの」
「……そこら辺に転がってるんですか?」
「奥様、食いつくところ違います」
私の呟きに、ロザリアさんが笑いながらそう言う。
そもそも、ろくでもない男とは。私のお父さまのことじゃないんだろうか。……と、言おうかと思ったけれど。
アネットさまは私のお父さまを知らないはずだから。言うのはやめた。
「ま、風の噂では不摂生が祟って寝たきりとか、そういう話は聞くけどね。でもまぁ、私にとってはもう過去の人よ」
「……へぇ」
そこまでしっかりと割り切れるのは、とてもすごいと思う。
……私は、イライジャさまのことをそこまでは割り切れていないから。
(ろくでもないお人だったというのは間違いないし、情を感じるような間柄でもないんだけど)
あのお人は、私を捨てて異母妹のエリカに乗り換えた。けれど、エリカが自身の目的の女性ではないと知ると、彼女のことも捨てた。結局、彼の追い求めていた女性は私だったのは皮肉なのだけれど……。
(最後に一発蹴りを入れたのが、懐かしいわね……)
……いい思い出ではない。ただ、あれが私にとって一つの決別になったのは、違いないと思う。