【完結】年の差十五の旦那様Ⅲ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷な辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「一人じゃ、ありませんから」
ロザリアさんが私の背中をぽんっとたたく。……じんとしたものが胸の中に広がって、涙が頬を伝った。
今までずっと張りつめていた緊張の糸が、ほどけた瞬間だった。
「……う」
「今のうちに、泣いちゃいましょうね」
優しく背中を撫でられていると、どんどん涙があふれてくる。
今のうちに涙は枯らしてしまったほうがいい。今のうちに不安は全部涙で流してしまったほうがいい。
わかっている。だから、私は無理に涙を止めようとは思わなかった。
「……ロザリア、さん」
「はぁい」
「……私、頑張ります、から」
ロザリアさんの背中に腕を回して、彼女の胸に顔を押し付ける。ロザリアさんは、笑っていた。
多分、手のかかる妹とかそういう風に見ていたんだと思う。
「……あなたたち、本当の姉妹みたいね」
私たちの光景を見ていたアネットさまが、小さくそう呟いていた。
それから、ふと思い立ったようにロザリアさんの背中に回る私の手に、触れる。彼女の手が私の手に重なる。
「どうか、奥様は純粋なままでいて頂戴。……私みたいに、ひねくれないで」
私はひねくれていないわけじゃない。本当はひねくれていて、嫉妬深い。
けど、今はそれを言うときじゃないってわかるから。私はこくんと首を縦に振って、アネットさまの言葉に頷いた。
ロザリアさんが私の背中をぽんっとたたく。……じんとしたものが胸の中に広がって、涙が頬を伝った。
今までずっと張りつめていた緊張の糸が、ほどけた瞬間だった。
「……う」
「今のうちに、泣いちゃいましょうね」
優しく背中を撫でられていると、どんどん涙があふれてくる。
今のうちに涙は枯らしてしまったほうがいい。今のうちに不安は全部涙で流してしまったほうがいい。
わかっている。だから、私は無理に涙を止めようとは思わなかった。
「……ロザリア、さん」
「はぁい」
「……私、頑張ります、から」
ロザリアさんの背中に腕を回して、彼女の胸に顔を押し付ける。ロザリアさんは、笑っていた。
多分、手のかかる妹とかそういう風に見ていたんだと思う。
「……あなたたち、本当の姉妹みたいね」
私たちの光景を見ていたアネットさまが、小さくそう呟いていた。
それから、ふと思い立ったようにロザリアさんの背中に回る私の手に、触れる。彼女の手が私の手に重なる。
「どうか、奥様は純粋なままでいて頂戴。……私みたいに、ひねくれないで」
私はひねくれていないわけじゃない。本当はひねくれていて、嫉妬深い。
けど、今はそれを言うときじゃないってわかるから。私はこくんと首を縦に振って、アネットさまの言葉に頷いた。