【完結】年の差十五の旦那様Ⅲ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷な辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「……よかったですね」
執務室を出ると、クレアがそう声をかけてくれる。なので、私は何のためらいもなく頷いた。
先ほどまでの暗い気持ちは、驚くほど飛んでいる。今はとっても清々しい。
「えぇ、とても。……旦那様が浮気されていたら、どうしようかと思っていたもの」
肩をすくめながらそう言えば、クレアは「そりゃそうですよ!」と力いっぱい言葉をくれる。
「こんなにも素敵な奥様を迎えておきながら浮気するようでしたら、サイラスさんに言いつけてやりますから!」
「……頼もしいわ」
クレアの言葉に、そんな言葉を返す。その後、私は笑った。
「やっぱり、奥様は笑われたお顔が一番素敵です!」
「……そう?」
「えぇ、もしも奥様の笑顔を穢す輩がいたら、私たちが全力で追い払いますので!」
「……ふふっ、そんな日が、来ないことを祈っておくわ」
廊下を歩きながら、クレアと軽口をたたき合う。
でも、このときの私は知らなかった。
――もうすぐ、私の笑顔を壊す人が現れてしまうなんて。
夢にも、思わなかった。
執務室を出ると、クレアがそう声をかけてくれる。なので、私は何のためらいもなく頷いた。
先ほどまでの暗い気持ちは、驚くほど飛んでいる。今はとっても清々しい。
「えぇ、とても。……旦那様が浮気されていたら、どうしようかと思っていたもの」
肩をすくめながらそう言えば、クレアは「そりゃそうですよ!」と力いっぱい言葉をくれる。
「こんなにも素敵な奥様を迎えておきながら浮気するようでしたら、サイラスさんに言いつけてやりますから!」
「……頼もしいわ」
クレアの言葉に、そんな言葉を返す。その後、私は笑った。
「やっぱり、奥様は笑われたお顔が一番素敵です!」
「……そう?」
「えぇ、もしも奥様の笑顔を穢す輩がいたら、私たちが全力で追い払いますので!」
「……ふふっ、そんな日が、来ないことを祈っておくわ」
廊下を歩きながら、クレアと軽口をたたき合う。
でも、このときの私は知らなかった。
――もうすぐ、私の笑顔を壊す人が現れてしまうなんて。
夢にも、思わなかった。