【完結】年の差十五の旦那様Ⅲ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷な辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「ご自分は『豊穣の巫女』で、ギルバートに愛されていて。なにも持っていない私に対して、自慢したい。そういうことじゃなくて?」
「……ち、がいます」
「あぁ、ギルバートに代わって復讐をしたいということなのかもしれないわね。あなた、ギルバートのことを愛しているようだし」
ころころと笑って、アネット様がそうおっしゃる。
……言葉は、刺々しい。なのに、何処となく声音には悲しみが宿っているようであり。……私の心臓が、きゅっと締め付けられて。
「まぁ、どっちでもいいのよ。私は、ギルバートを取り戻したいだけ」
そうおっしゃったアネット様が、紅茶の入ったカップを手に取られる。
かと思えば、周囲を見渡された。周囲には、使用人たちが控えている。
「本来だったら、私がここの奥様になっているはずだったのにね」
紅茶を一口飲まれて、アネット様がそう呟かれた。彼女の視線はサイラスに注がれている。
サイラスは、アネット様のことを睨みつけていた。
「どうして、こうなってしまったのかしら」
「どうしてもこうしても、ないでしょう」
アネット様の言葉に返事をしたのは、サイラスだった。
「あなたが旦那様を捨てた。だから、こうなっている。それは、間違いのないことです」
棘の入った、鋭い言葉。まるで、人を傷つけるために発したような言葉。
でも、アネット様は負けなかった。
「そうよね。それくらい、重々承知の上よ。ギルバートを捨てたのは私。……それは、どう頑張っても変わらない」
「理解していらっしゃるのならば、よろしいです」
それだけを言ったサイラスが、下がる。
そんな彼を見つめて、アネット様はころころと笑われた。
「本当、ギルバートは使用人から愛されているのね。……なんていうか、やきもち妬きそうだわ」
「……それは、一体どういう意味ですか?」
「あら、ごめんなさい。口が滑ってしまったようね」
私の問いかけを、アネット様が誤魔化される。その後、紅茶を半分ほど飲まれていた。
「……ち、がいます」
「あぁ、ギルバートに代わって復讐をしたいということなのかもしれないわね。あなた、ギルバートのことを愛しているようだし」
ころころと笑って、アネット様がそうおっしゃる。
……言葉は、刺々しい。なのに、何処となく声音には悲しみが宿っているようであり。……私の心臓が、きゅっと締め付けられて。
「まぁ、どっちでもいいのよ。私は、ギルバートを取り戻したいだけ」
そうおっしゃったアネット様が、紅茶の入ったカップを手に取られる。
かと思えば、周囲を見渡された。周囲には、使用人たちが控えている。
「本来だったら、私がここの奥様になっているはずだったのにね」
紅茶を一口飲まれて、アネット様がそう呟かれた。彼女の視線はサイラスに注がれている。
サイラスは、アネット様のことを睨みつけていた。
「どうして、こうなってしまったのかしら」
「どうしてもこうしても、ないでしょう」
アネット様の言葉に返事をしたのは、サイラスだった。
「あなたが旦那様を捨てた。だから、こうなっている。それは、間違いのないことです」
棘の入った、鋭い言葉。まるで、人を傷つけるために発したような言葉。
でも、アネット様は負けなかった。
「そうよね。それくらい、重々承知の上よ。ギルバートを捨てたのは私。……それは、どう頑張っても変わらない」
「理解していらっしゃるのならば、よろしいです」
それだけを言ったサイラスが、下がる。
そんな彼を見つめて、アネット様はころころと笑われた。
「本当、ギルバートは使用人から愛されているのね。……なんていうか、やきもち妬きそうだわ」
「……それは、一体どういう意味ですか?」
「あら、ごめんなさい。口が滑ってしまったようね」
私の問いかけを、アネット様が誤魔化される。その後、紅茶を半分ほど飲まれていた。