【完結】年の差十五の旦那様Ⅲ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷な辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「そんなあなたが、こうやって堂々と人を好きって言えるなんて……。よかった」
小さく付け足されたそのお言葉は、私の耳にも旦那様の耳にも入っていたんだと思う。
旦那様が、目を見開くのがわかったもの。
「というわけで、過去の女は退散しようかしらね。……あなたたちの本当の気持ちが知れて、よかったわ」
そう言ったアネット様は、カップに入ったお茶を飲み干すと立ちあがった。
なので、私は彼女の後を追おうと立ち上がる。
「……そうだわ。奥様、少し面白いことを教えてあげる。……女同士で、話でもしない?」
だけど、その提案には少し困ってしまった。旦那様にちらりと視線を向ければ、彼女は「侍女を同席させていいなら」と淡々と言ってくださる。
「そうね、侍女ならばいいわ。……行きましょう」
アネット様が私の手首を掴んで、リスター家の庭を進んでいく。その足取りはしっかりとしたもので、行き先が決まっているみたいだった。
「……アネット様、何処に、行かれるのですか?」
「秘密」
私たちの後ろから、侍女が付いてきているのがわかる。
それに、アネット様の歩くスピードはゆっくりなので、侍女たちも置いて行かれる心配はない。
そして、アネット様が私を連れてきたのは。私が、初めてお花を植えた場所だった。
小さく付け足されたそのお言葉は、私の耳にも旦那様の耳にも入っていたんだと思う。
旦那様が、目を見開くのがわかったもの。
「というわけで、過去の女は退散しようかしらね。……あなたたちの本当の気持ちが知れて、よかったわ」
そう言ったアネット様は、カップに入ったお茶を飲み干すと立ちあがった。
なので、私は彼女の後を追おうと立ち上がる。
「……そうだわ。奥様、少し面白いことを教えてあげる。……女同士で、話でもしない?」
だけど、その提案には少し困ってしまった。旦那様にちらりと視線を向ければ、彼女は「侍女を同席させていいなら」と淡々と言ってくださる。
「そうね、侍女ならばいいわ。……行きましょう」
アネット様が私の手首を掴んで、リスター家の庭を進んでいく。その足取りはしっかりとしたもので、行き先が決まっているみたいだった。
「……アネット様、何処に、行かれるのですか?」
「秘密」
私たちの後ろから、侍女が付いてきているのがわかる。
それに、アネット様の歩くスピードはゆっくりなので、侍女たちも置いて行かれる心配はない。
そして、アネット様が私を連れてきたのは。私が、初めてお花を植えた場所だった。