【完結】年の差十五の旦那様Ⅲ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷な辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「ギルバートたちは例外としましょう。けど、この国を救うためだけにあなたが命を懸ける理由がわからない」
……その問いかけの返答に、困った。
だって、そうじゃないか。正直、私もその問いかけにどういう回答をすればいいかがわからないのだから。
「ギルバートに迷惑をかけたくないとか、そういうことじゃないんでしょう?」
「そ、れは……」
「それとも、役に立ちたいとか、そういうこと?」
……また、言葉に詰まる。
実際、初めの頃は旦那様のお役に立ちたいとか、領民の人たちの助けになりたいとか。そういうことだけだったんだと思う。
ただ、今は少し違う……というか。
「……多分、それもあるんです」
俯いて、口を開く。アネット様は、なにも言わずに黙っていた。
「旦那様のお役に立ちたいとか、そういう気持ちも確かにあります。……ないっていったら、嘘になります」
「……そう」
「それに、私は別に不特定多数の人たちを救いたいわけじゃない」
そこまで聖人じゃないし、出来た人間でもない。嫌いな人は嫌いだし、好きになれない人だって一定数いる。
「ただ、なんでしょうか。……私には、大切で大好きな人たちがいます」
「……うん」
旦那様をはじめとして、サイラスたち使用人。私のことを歓迎してくれた領民たち。
私にとって、大切で大好きな存在たち。
「……その人たちにも、大切な人がいます。……結局、人ってどこまでも繋がってるんだと思うのです」
私の持論だけれど、誰にでも大切な人がいて、大切な存在がいる。
……その問いかけの返答に、困った。
だって、そうじゃないか。正直、私もその問いかけにどういう回答をすればいいかがわからないのだから。
「ギルバートに迷惑をかけたくないとか、そういうことじゃないんでしょう?」
「そ、れは……」
「それとも、役に立ちたいとか、そういうこと?」
……また、言葉に詰まる。
実際、初めの頃は旦那様のお役に立ちたいとか、領民の人たちの助けになりたいとか。そういうことだけだったんだと思う。
ただ、今は少し違う……というか。
「……多分、それもあるんです」
俯いて、口を開く。アネット様は、なにも言わずに黙っていた。
「旦那様のお役に立ちたいとか、そういう気持ちも確かにあります。……ないっていったら、嘘になります」
「……そう」
「それに、私は別に不特定多数の人たちを救いたいわけじゃない」
そこまで聖人じゃないし、出来た人間でもない。嫌いな人は嫌いだし、好きになれない人だって一定数いる。
「ただ、なんでしょうか。……私には、大切で大好きな人たちがいます」
「……うん」
旦那様をはじめとして、サイラスたち使用人。私のことを歓迎してくれた領民たち。
私にとって、大切で大好きな存在たち。
「……その人たちにも、大切な人がいます。……結局、人ってどこまでも繋がってるんだと思うのです」
私の持論だけれど、誰にでも大切な人がいて、大切な存在がいる。