セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
「確かに、あのときはそうするべきだと思ったわ。あなたと結婚したら、それまでと同じようには仕事ができないと思っていたから」
「僕は何も変わらないとちゃんと言っていたよ。結婚しても仕事はそのまま続けていいと言っていたはずだ」
本当に二人は仕事のことが原因で別れたようだ。そして、上手く意見が噛み合っていなかったのだと二人の会話から察せられた。
「確かに言ってくれたわ。でも、清塚グループの跡取りであるあなたと結婚して、今まで通りでいられるはずないじゃない。周りが許さないわ。だから、別れるしかないと思ったのよ」
「恵美理……」
切なく名を呼ぶ悟は、今どんな感情を抱いているのだろうか。それを考えると胸が痛む。
志歩は今なお仕事を続けていて、少しも縛られることなく自由に生きているが、悟と同じ世界で生きてきた恵美理には、そういう未来が見えなかったのだろう。
清塚グループのことをよくわかっているからこそ、飛び込むことができなかったに違いない。
恵美理は切実な声で、悟に訴えかけている。
「でも、悟さんと離れてわかったの。あなたがそばにいてくれたから、私は力を発揮できていたんだって。たくさん助けられていたと気づいたの。だから――」
その先は聞きたくない。恵美理が言いたいことはよくわかるが、それは志歩にとっては素直に受け入れられないことだ。思わずぎゅっと己の体を抱きしめる。
しかし、恵美理の言葉の続きは志歩の耳には届かず、代わりに悟の声が届いた。
「僕は何も変わらないとちゃんと言っていたよ。結婚しても仕事はそのまま続けていいと言っていたはずだ」
本当に二人は仕事のことが原因で別れたようだ。そして、上手く意見が噛み合っていなかったのだと二人の会話から察せられた。
「確かに言ってくれたわ。でも、清塚グループの跡取りであるあなたと結婚して、今まで通りでいられるはずないじゃない。周りが許さないわ。だから、別れるしかないと思ったのよ」
「恵美理……」
切なく名を呼ぶ悟は、今どんな感情を抱いているのだろうか。それを考えると胸が痛む。
志歩は今なお仕事を続けていて、少しも縛られることなく自由に生きているが、悟と同じ世界で生きてきた恵美理には、そういう未来が見えなかったのだろう。
清塚グループのことをよくわかっているからこそ、飛び込むことができなかったに違いない。
恵美理は切実な声で、悟に訴えかけている。
「でも、悟さんと離れてわかったの。あなたがそばにいてくれたから、私は力を発揮できていたんだって。たくさん助けられていたと気づいたの。だから――」
その先は聞きたくない。恵美理が言いたいことはよくわかるが、それは志歩にとっては素直に受け入れられないことだ。思わずぎゅっと己の体を抱きしめる。
しかし、恵美理の言葉の続きは志歩の耳には届かず、代わりに悟の声が届いた。