セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
残された志歩は食事を楽しんだり、紹介してもらった人らと会話をして過ごす。久枝とも会話をして、思いのほか楽しく過ごすが、ふと悟の戻りが遅いことに気づく。会場の端から端まで見渡してみるが、悟の姿はどこにも見えない。恵美理の姿も同様にない。
随分と話し込んでいるのだなと思いながら、今のうちにトイレを済ませておこうと一人で宴会場を出た。
そのまま真っ直ぐ目的の場所まで向かうが、化粧室に入る直前に、階段の方から女性の声が聞こえてきた。
「ねえ、どうして!」
少し切羽詰まったような声に聞こえ、不審に思った志歩はそっと声が聞こえた方を窺う。何かトラブルが起きているなら、知らないふりはできない。
恐る恐る覗き込んでみると、そこには悟と恵美理の二人が向かい合って立っていた。
「どうしてもこうしてもないよ。僕たちは婚約解消していただろう?」
悟の言葉に志歩は小さく息を呑む。
「っ、婚約……」
悟に婚約者がいたことは本人から聞かされている。仕事を理由に婚約解消されてしまったと言っていた。つまり、恵美理はその婚約相手だったということだろう。
志歩は聞いてはいけないと思いながらも、その場から動けない。体は隠した状態で、耳をそばだててしまう。
随分と話し込んでいるのだなと思いながら、今のうちにトイレを済ませておこうと一人で宴会場を出た。
そのまま真っ直ぐ目的の場所まで向かうが、化粧室に入る直前に、階段の方から女性の声が聞こえてきた。
「ねえ、どうして!」
少し切羽詰まったような声に聞こえ、不審に思った志歩はそっと声が聞こえた方を窺う。何かトラブルが起きているなら、知らないふりはできない。
恐る恐る覗き込んでみると、そこには悟と恵美理の二人が向かい合って立っていた。
「どうしてもこうしてもないよ。僕たちは婚約解消していただろう?」
悟の言葉に志歩は小さく息を呑む。
「っ、婚約……」
悟に婚約者がいたことは本人から聞かされている。仕事を理由に婚約解消されてしまったと言っていた。つまり、恵美理はその婚約相手だったということだろう。
志歩は聞いてはいけないと思いながらも、その場から動けない。体は隠した状態で、耳をそばだててしまう。