セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
 街の明かりがほとんど消える深夜三時過ぎ。

 志歩は隣で眠る悟を起こさないようそっとベッドを抜け出す。慎重に床に足をつけ、音を立てないよう注意しながらベッドの横へと立つ。その場でくるりと体を反転させると、そのままゆっくりとしゃがみ込んだ。

 悟の寝顔をしばし見つめ、とても小さな声で囁く。

「悟さん、愛しています。だから……さようなら」

 志歩はリビングに手紙だけを残し、今度こそこの家を去った。
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