セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
ホテルプルモンドの中にある会議室。中央に置かれた八人掛けのテーブルに着いているのは悟と一人の男。二人は向かい合うようにして座っている。
悟の目の前に座る彼は随分と訝し気な目でこちらを見ている。志歩の名前を餌として、秘書にここまで連れて来させたから、不審に思っているのだろう。
だが、素直について来ているあたり、やはりまだ志歩のことを諦めていないらしい。この俊也という男は、自分がどれほど志歩を苦しめる存在なのかをわかっていないようだ。
悟は怒りの感情は内に隠し、努めて冷静に挨拶をする。
「初めまして。清塚悟です」
悟が名乗った瞬間、俊也の表情が険しくなる。
「っ!? あんたか、志歩を騙して結婚したくそ野郎は。地位が欲しいからって騙しやがって。ほかの女とよりを戻すなら、さっさと志歩を解放しろ! 志歩の記憶がないのをいいことに弄んでるだろうが!」
どうやら随分とでたらめなことを吹き込まれているようだ。おそらくは恵美理からそう聞いたに違いない。
志歩を騙しているという点に関してはあながち嘘でもないが、彼が言っている意味合いはまったく違うものだろう。
「申し訳ないが、君が言っていることに心当たりはないよ」
「はあ!? 何しら切ってんだよ。こっちは全部聞いてるんだからな」
明らかにほかの誰かが関わっているとわかる発言に、悟はわずかばかり眉を動かす。
「それは誰に聞いたのかな?」
「んなこと、知るか。あんたを貶めたい誰かだろうよ」
正体を明かされていないか、もしくは、口止めされているか。どちらにせよ、悟の手元にあるタブレットの画面を見せれば、それが恵美理かどうかはすぐにわかるだろう。
悟は恵美理の顔写真が表示されたタブレットを俊也の前へと置く。
「この人のことかな?」
「っ! どういうことだ……なんで知ってるんだよ」
俊也の反応から、仮説が正しかったとわかる。やはり恵美理と俊也は繋がっているのだ。
それを確かめられたことに、悟は心の中で密かに笑む。確証がなければ動けないところだったが、これで容赦なく二人を追い込める。
まずは目の前の男から消えてもらおう。悟は俊也の人となりを観察しながら、彼を追い込むための会話を始める。
悟の目の前に座る彼は随分と訝し気な目でこちらを見ている。志歩の名前を餌として、秘書にここまで連れて来させたから、不審に思っているのだろう。
だが、素直について来ているあたり、やはりまだ志歩のことを諦めていないらしい。この俊也という男は、自分がどれほど志歩を苦しめる存在なのかをわかっていないようだ。
悟は怒りの感情は内に隠し、努めて冷静に挨拶をする。
「初めまして。清塚悟です」
悟が名乗った瞬間、俊也の表情が険しくなる。
「っ!? あんたか、志歩を騙して結婚したくそ野郎は。地位が欲しいからって騙しやがって。ほかの女とよりを戻すなら、さっさと志歩を解放しろ! 志歩の記憶がないのをいいことに弄んでるだろうが!」
どうやら随分とでたらめなことを吹き込まれているようだ。おそらくは恵美理からそう聞いたに違いない。
志歩を騙しているという点に関してはあながち嘘でもないが、彼が言っている意味合いはまったく違うものだろう。
「申し訳ないが、君が言っていることに心当たりはないよ」
「はあ!? 何しら切ってんだよ。こっちは全部聞いてるんだからな」
明らかにほかの誰かが関わっているとわかる発言に、悟はわずかばかり眉を動かす。
「それは誰に聞いたのかな?」
「んなこと、知るか。あんたを貶めたい誰かだろうよ」
正体を明かされていないか、もしくは、口止めされているか。どちらにせよ、悟の手元にあるタブレットの画面を見せれば、それが恵美理かどうかはすぐにわかるだろう。
悟は恵美理の顔写真が表示されたタブレットを俊也の前へと置く。
「この人のことかな?」
「っ! どういうことだ……なんで知ってるんだよ」
俊也の反応から、仮説が正しかったとわかる。やはり恵美理と俊也は繋がっているのだ。
それを確かめられたことに、悟は心の中で密かに笑む。確証がなければ動けないところだったが、これで容赦なく二人を追い込める。
まずは目の前の男から消えてもらおう。悟は俊也の人となりを観察しながら、彼を追い込むための会話を始める。