セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
悟はスマホを取り出し、恵美理の番号を呼び出す。コール音が数回響いたところで、やたらと上機嫌な声が機械越しに聞こえてきた。
『悟さん、どうしたの? 悟さんから連絡をくれるなんて珍しいわね。もしかしてやっとその気になってくれたのかしら』
恵美理の問いには答えず、自分の用件だけを伝える。
『来週のパーティーのことで、大事な話があるんだ』
『来週というと周年記念のパーティーことね』
恵美理が察している通り、パーティーというのは清塚グループの周年記念パーティーのことだ。そこを舞台にして、恵美理を追い込む。
『そうだよ。恵美理も出席するだろう?』
『ええ、もちろんよ』
『よかった。実はそこで結婚の発表をしたいと思っている。だから恵美理には必ず出席してほしいんだ』
あえて勘違いさせる言い方をして、恵美理を油断させる。プロポーズとも取れる言葉に、恵美理は有頂天になっていることだろう。
案の定、嬉しそうな声で訊き返してくる。
『えっ、本当なの?』
『本当だよ』
『そう。そうなのね! やっとわかってくれたのね。とても嬉しいわ。ありがとう、悟さん。パーティー、とても楽しみにしているわ』
『僕もとても楽しみだよ』
悟と恵美理が想像している未来はまったく異なるもの。けれど、悟も楽しみなのは事実だ。
なぜなら、そのパーティーにおいて、志歩の苦しみを取り除くことができるのだから。
「志歩さん。あと少しだけ待っていて」
悟はやわらかな笑みを浮かべながら、そうつぶやいた。
『悟さん、どうしたの? 悟さんから連絡をくれるなんて珍しいわね。もしかしてやっとその気になってくれたのかしら』
恵美理の問いには答えず、自分の用件だけを伝える。
『来週のパーティーのことで、大事な話があるんだ』
『来週というと周年記念のパーティーことね』
恵美理が察している通り、パーティーというのは清塚グループの周年記念パーティーのことだ。そこを舞台にして、恵美理を追い込む。
『そうだよ。恵美理も出席するだろう?』
『ええ、もちろんよ』
『よかった。実はそこで結婚の発表をしたいと思っている。だから恵美理には必ず出席してほしいんだ』
あえて勘違いさせる言い方をして、恵美理を油断させる。プロポーズとも取れる言葉に、恵美理は有頂天になっていることだろう。
案の定、嬉しそうな声で訊き返してくる。
『えっ、本当なの?』
『本当だよ』
『そう。そうなのね! やっとわかってくれたのね。とても嬉しいわ。ありがとう、悟さん。パーティー、とても楽しみにしているわ』
『僕もとても楽しみだよ』
悟と恵美理が想像している未来はまったく異なるもの。けれど、悟も楽しみなのは事実だ。
なぜなら、そのパーティーにおいて、志歩の苦しみを取り除くことができるのだから。
「志歩さん。あと少しだけ待っていて」
悟はやわらかな笑みを浮かべながら、そうつぶやいた。