セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
第八章 セカンドマリッジ
壁に掛けられた時計の針は、先ほど確認したときと比べてほとんど進んでいない。どうしてなのかといえば、それはあまりにも頻繁に時計を見ているせいだが、志歩にその自覚はない。
現在の時刻は十七時過ぎ。退勤時刻はもう間もなく。
今はリハビリで使用した器具などの清掃作業をしているところだが、作業の手は止めないながらも目線は自然と時計にいってしまう。
「志歩。そわそわしすぎ」
同じく清掃作業をしていた加奈に指摘され、ようやく自分が心ここにあらずの状態であることに気づく。
「……落ち着かなくて」
もう少しで退勤時刻になると思うとどうしても落ち着かない。もちろん日頃からこんなふうに退勤間際にそわそわとしているわけではない。今日の退勤後の予定がそうさせている。
現在の時刻は十七時過ぎ。退勤時刻はもう間もなく。
今はリハビリで使用した器具などの清掃作業をしているところだが、作業の手は止めないながらも目線は自然と時計にいってしまう。
「志歩。そわそわしすぎ」
同じく清掃作業をしていた加奈に指摘され、ようやく自分が心ここにあらずの状態であることに気づく。
「……落ち着かなくて」
もう少しで退勤時刻になると思うとどうしても落ち着かない。もちろん日頃からこんなふうに退勤間際にそわそわとしているわけではない。今日の退勤後の予定がそうさせている。