セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
「悟さん?」
「志歩さん。式の前にこれを渡しておく。読むかどうかは志歩さんが決めて」
「っ、これ……」
渡されたのはごく普通の白い封筒。その封筒には俊也の名が刻まれている。
「本当は数日前に受け取っていたんだけど、今日まで渡せなかった。志歩さんに嫌な思いをさせたくなかったのと、万が一彼への気持ちが再燃してしまったらと思うと不安で。ごめんね」
悟の葛藤が伝わってくる。今日までどうすべきか必死に考えてくれたのだろう。
「ありがとうございます。今、読んでもいいですか?」
「もちろん」
すぐに封を開け、中から手紙を取り出す。俊也からの手紙を読みたかったというよりは、悟を安心させたくてそうした。
手紙にはあまり多くのことは書かれておらず、謝罪と感謝の言葉、そして、俊也の行く先について書かれていた。
「彼、地元に帰るそうです。私が好きだった頃の自分に戻りたいからって」
「そう」
不安そうに見つめる悟に、志歩は優しく微笑みかける。
「悟さん、不安にならないで。俊也には地元でまた頑張ってほしいとは思いますけど、彼への気持ちはもうありません。私がどうしようもなく愛しているのは悟さんだけです。早くあなたと生涯の愛を誓いたい」
「志歩さん……ありがとう。僕も志歩さんを愛している。あなただけを愛しているよ」
吸い寄せられるように二人の距離が近づく。そっと肩をつかまれ、鼻先が触れるほどの距離まで近づくも、二人の距離はそこから一気に離れてしまった。
「っ、危ないところだった。まったく僕はだめだね。志歩さんといるとすぐにキスをしてしまいたくなる。でも、今日のキスは特別だから、本番まで我慢しないと」
「ふふ、そうですね」
別に今してもいいのではないかとも思ったが、悟に口紅を移してしまってもかわいそうだ。ここは彼の言う通り、誓いのキスをするそのときまでお預けにしておこう。
二人はキスをする代わりに、手を握り合って、ほんのひととき二人きりの時間を過ごした。
「志歩さん。式の前にこれを渡しておく。読むかどうかは志歩さんが決めて」
「っ、これ……」
渡されたのはごく普通の白い封筒。その封筒には俊也の名が刻まれている。
「本当は数日前に受け取っていたんだけど、今日まで渡せなかった。志歩さんに嫌な思いをさせたくなかったのと、万が一彼への気持ちが再燃してしまったらと思うと不安で。ごめんね」
悟の葛藤が伝わってくる。今日までどうすべきか必死に考えてくれたのだろう。
「ありがとうございます。今、読んでもいいですか?」
「もちろん」
すぐに封を開け、中から手紙を取り出す。俊也からの手紙を読みたかったというよりは、悟を安心させたくてそうした。
手紙にはあまり多くのことは書かれておらず、謝罪と感謝の言葉、そして、俊也の行く先について書かれていた。
「彼、地元に帰るそうです。私が好きだった頃の自分に戻りたいからって」
「そう」
不安そうに見つめる悟に、志歩は優しく微笑みかける。
「悟さん、不安にならないで。俊也には地元でまた頑張ってほしいとは思いますけど、彼への気持ちはもうありません。私がどうしようもなく愛しているのは悟さんだけです。早くあなたと生涯の愛を誓いたい」
「志歩さん……ありがとう。僕も志歩さんを愛している。あなただけを愛しているよ」
吸い寄せられるように二人の距離が近づく。そっと肩をつかまれ、鼻先が触れるほどの距離まで近づくも、二人の距離はそこから一気に離れてしまった。
「っ、危ないところだった。まったく僕はだめだね。志歩さんといるとすぐにキスをしてしまいたくなる。でも、今日のキスは特別だから、本番まで我慢しないと」
「ふふ、そうですね」
別に今してもいいのではないかとも思ったが、悟に口紅を移してしまってもかわいそうだ。ここは彼の言う通り、誓いのキスをするそのときまでお預けにしておこう。
二人はキスをする代わりに、手を握り合って、ほんのひととき二人きりの時間を過ごした。