セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
「僕は志歩さんほど傷ついたわけではないけどね。それでもそれなりにショックは受けたかな。人生を共に歩んでいこうと考えていた人が突然いなくなってしまったからね」
「……わかります。その気持ち。寂しい、ですよね」
志歩の中にもその喪失感はある。思い描いていた俊也との未来が忽然として消えた虚しさ。
悟がいる手前、表に出さないようにはしているが、まだ志歩の中に消えずに残っている。
「僕はね、志歩さんのその寂しさを埋めたいと思ったんだよ。志歩さんがとても素敵な人だということは、それまでの会話でよくわかっていたから、どうにかして救ってあげたかった。だからね、僕はその場でデートの申し込みをしたんだ」
「えっ、デートですか?」
「うん、デート。まあ、はっきりデートと言って誘ったわけではないけどね。出かける相手がいなくて寂しいから一緒に出かけてほしいと、志歩さんの良心に訴えかけた」
まるで志歩に付け込んだかのように言っているが、それはきっと悟の優しさだろう。志歩が誘いに乗りやすいような言い方をしてくれたに違いない。
当時の志歩も同じように感じたはずだ。
「私はきっとその誘いに乗ったんでしょうね」
「そうだね。戸惑いながらも、笑ってOKしてくれたよ」
「やっぱり。悟さんはどこに誘ってくれたんですか?」
「浅草だよ。おいしいものを食べて、土産物を見て、人力車に乗って。一日とても楽しかったんだよ」
そのデートを想像すると自然と笑みがこぼれる。
悟ほどの人ならば、きっとどんなところにでも行けたのだろうが、浅草を選んでくれているあたり、志歩の気持ちを慮ってくれたのだとわかる。
賑やかな場所が好きな志歩に寄り添ってくれたのだろう。
「ふふ、確かに楽しそう。聞いているだけでわくわくします」
「あのときの志歩さんも本当によく笑っていたな。その笑顔が本当に素敵で、僕は志歩さんとの別れがあまりに惜しくなったんだよ。だから、その日のうちに次のデートに誘った」
「ええ!?」
随分と積極的な悟の行動に驚く。
思いのほか悟が好意を寄せてくれていたと知り、頬が熱くなってしまう。
志歩は火照った頬を両手で押さえた。
「……わかります。その気持ち。寂しい、ですよね」
志歩の中にもその喪失感はある。思い描いていた俊也との未来が忽然として消えた虚しさ。
悟がいる手前、表に出さないようにはしているが、まだ志歩の中に消えずに残っている。
「僕はね、志歩さんのその寂しさを埋めたいと思ったんだよ。志歩さんがとても素敵な人だということは、それまでの会話でよくわかっていたから、どうにかして救ってあげたかった。だからね、僕はその場でデートの申し込みをしたんだ」
「えっ、デートですか?」
「うん、デート。まあ、はっきりデートと言って誘ったわけではないけどね。出かける相手がいなくて寂しいから一緒に出かけてほしいと、志歩さんの良心に訴えかけた」
まるで志歩に付け込んだかのように言っているが、それはきっと悟の優しさだろう。志歩が誘いに乗りやすいような言い方をしてくれたに違いない。
当時の志歩も同じように感じたはずだ。
「私はきっとその誘いに乗ったんでしょうね」
「そうだね。戸惑いながらも、笑ってOKしてくれたよ」
「やっぱり。悟さんはどこに誘ってくれたんですか?」
「浅草だよ。おいしいものを食べて、土産物を見て、人力車に乗って。一日とても楽しかったんだよ」
そのデートを想像すると自然と笑みがこぼれる。
悟ほどの人ならば、きっとどんなところにでも行けたのだろうが、浅草を選んでくれているあたり、志歩の気持ちを慮ってくれたのだとわかる。
賑やかな場所が好きな志歩に寄り添ってくれたのだろう。
「ふふ、確かに楽しそう。聞いているだけでわくわくします」
「あのときの志歩さんも本当によく笑っていたな。その笑顔が本当に素敵で、僕は志歩さんとの別れがあまりに惜しくなったんだよ。だから、その日のうちに次のデートに誘った」
「ええ!?」
随分と積極的な悟の行動に驚く。
思いのほか悟が好意を寄せてくれていたと知り、頬が熱くなってしまう。
志歩は火照った頬を両手で押さえた。