セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
第五章 今、あなたに恋をしている
勤め先の病院を出た志歩が向かうのは、駅ではなく、近くのコインパーキング。そこへ小走りで向かい、目的の車の前で立ち止まる。
運転席側の窓を軽くノックすれば、すぐにその窓が開けられた。
「悟さん。お待たせしました」
「志歩さん、お疲れ様。さあ、乗って」
悟は器用に助手席側のドアを開けてくれる。志歩は反対側へ回り込むと慣れた動作で車へと乗り込んだ。
ゆっくりと発進した車は見慣れた道を走っていく。この景色を見るのも何度目だろうか。病院から二人の暮らすマンションまでの道を志歩もすっかり覚えてしまった。
というのも、俊也に再会してしまったあの日以来、悟はこうして可能なかぎり志歩を送り迎えしてくれているのだ。
もちろん、社長という立場の悟は暇ではないから、毎日というわけにはいかない。志歩を送り届けてからまた仕事に戻るということもあるし、それも無理なときは志歩に護衛をつけてくれている。
最初に悟から提案されたときには、さすがに仰々しすぎるとは思ったものの、俊也の雰囲気が恐ろしかったこともあり、断ることはしなかった。
今は安心して仕事に行けることに深く感謝している。
運転席側の窓を軽くノックすれば、すぐにその窓が開けられた。
「悟さん。お待たせしました」
「志歩さん、お疲れ様。さあ、乗って」
悟は器用に助手席側のドアを開けてくれる。志歩は反対側へ回り込むと慣れた動作で車へと乗り込んだ。
ゆっくりと発進した車は見慣れた道を走っていく。この景色を見るのも何度目だろうか。病院から二人の暮らすマンションまでの道を志歩もすっかり覚えてしまった。
というのも、俊也に再会してしまったあの日以来、悟はこうして可能なかぎり志歩を送り迎えしてくれているのだ。
もちろん、社長という立場の悟は暇ではないから、毎日というわけにはいかない。志歩を送り届けてからまた仕事に戻るということもあるし、それも無理なときは志歩に護衛をつけてくれている。
最初に悟から提案されたときには、さすがに仰々しすぎるとは思ったものの、俊也の雰囲気が恐ろしかったこともあり、断ることはしなかった。
今は安心して仕事に行けることに深く感謝している。