俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?

エピローグ

結城グループはそれからも長男の柊吾が後を継ぐまで基盤を盤石にして研吾がひっぱっていった。

そしてその横にはいつも自由な発想力で研吾を支える優依が寄り添っていた。

シンガポールのホテルも業界で注目されるようなデザインでここも榊に設計デザインを頼んだのだが、世界的なデザイン賞を取ったのだ。

日本より建築の基準が緩いシンガポールで榊と優依と研吾は色んな発想で遊び心満載で世界的に注目されるホテルを作った。

湾から海水を引き込み広大な池のような水の中に立つベネチアの建物のような雰囲気で2棟の建物が上階でつながっている。

まるで異空間に続く門のような雰囲気で水に浮く離宮のようにも見える。

優依が”水の中に立つホテルってどうかなあ”と呟いた声を聞き取った榊が1週間寝食を忘れてこもって考えたデザインだ。

形もアールのような曲線を描いているのだ。

建築的に可能なのかギリギリの線だっただろう構造計算をしっかりとして、使う資材も厳選された。

中は近未来を想定した内装で5階まで吹き抜けになったロビーの上空をエスカレータが交差しているという具合でそして建物から続くショップエリアは近未来の竜宮城のような雰囲気で各エリアにはゴンドラで行き来ができるようになっている。

そのゴンドラも宇宙船のような乗り物で、オールで漕ぐのではなくてボタン操作で水の中に敷かれたレールの上をゆっくりと行き来するのだが、そこに乗り込むボートボーイの服装も宇宙服のような制服を作った。

完成したときに結城家家族全員で泊りに行ったのだが、その時には会長になっていた父悠一が感激のあまり、泣いていたのを見て研吾も優依も胸が詰まった。

そして一言”親父に見せてやりたかったな”と言ったときには、優依はぽろぽろと涙を流してしまった。

研君もきっとおいおい泣いていただろう、これで研吾は父悠一を追い越したと実感したに違いない。

シンガポールのホテルは、研吾と優依の頭文字を取って K/Y.YUUKI.HOTELと命名された。

このホテルは、結城家の子供達にも大人気だった。

特に柊吾は、休みになるとシンガポールのホテルに行きたがった。

研吾は愛妻家として業界でも有名で自分の妻をどんな時にもそばに置きたがった。

65歳で会長になり柊吾を社長にして会社を託した。

優也は優依の素質を受け継いだのか発想が自由で柊吾をデザインや運営面で支えた。

兄弟二人で力を合わせ祖父が大きくし父親が盤石にした結城グループを守っていった。

研吾は会長となっても悠々自適とはいかなかったが、優依との時間を大切にして時間が取れると二人で世界中を旅してまわった。

ニューヨークにはよく連れて行ってくれた。

マリ達はもう日本に帰ってニューヨークの円山花壇は彼らの子供に引き継がれてからも、優依と研吾はニューヨークを訪れてセントラルパークの四季折々を楽しんだ。

そして研吾は人生の最後の瞬間も優依の手を握りしめていた。

研吾にとって優依は年をとっても破天荒で姉御肌の頼りになる存在だったのだ。

優依は研吾亡き後も柊吾を助けて結城グループを見守り続けた。

娘の依都は優依を助けてそばに居続けたが、研吾に負けずとも劣らないイケメンの御曹司を捕まえて結婚した。

優依と研吾が離れに居を移したときに、娘夫婦は本宅に越してきたのだ。

依都の結婚の条件が優依の近くに住むことだったのだが、彼はそれを快諾してくれた。

その婿は榊大吾と美玖の息子の雄吾だったのだ。

榊家とは仕事での縁も濃く、その関係で両家で集まることも多くあった。

美玖は優依よりも1年ほど先に双子を出産していたので、双子育児ではよく情報を交換したものだ。

なので子供たちは幼馴染のような関係で気の強い依都が優しい雄吾を振り回した感は否めないものの榊家が快く了承してくれて優依と研吾は娘家族と近くに暮らすことができて孫の成長も見守ることができた。

依都と雄吾の家には榊家の家族や柊吾や優也の家族もやってきて、いつも賑やかな集まりになった。

二人は3人の子供と7人の孫に恵まれ、優依は曾孫を2人腕に抱くことができた。

結城グループは研吾の父の悠一が飛躍的に業績を上げ大きくし、研吾はその会社を盤石にした。

そしてそれを継いだ柊吾は優也と力を合わせて、その結城グループを手堅く守り続けた。         完
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