俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
甘いものに目がない二人は至福の時を無言で楽しんでいる。

「マリと甘いもの二人で食べるなんて、
マリがロンドンに行く前じゃない?
てことは3年ぶりくらい?」

「ええっ、そうかなあ。食事にはよく
行くけどね。こんなにまったりしたのは
久しぶりだね。
やっぱり日本人には餡子だよね」

「やっぱりお饅頭屋の看板娘だね」

そう言って優依はけらけらと笑った。

「何それ、優依も大好きじゃん。お饅頭」

「もちろん、特に藤原家のが大好きなのよ
帰りに買っていかなくちゃ、
おばあちゃんが喜ぶわ」

「うふふ。まいどあり!」

そんな風にニコニコしながら二人はほっとする時間を楽しんだ。

今日はマリが妖精のフィギュアを特注で作ってほしい人が居るので紹介したいと言う事で、半分はFUJIWARAYAの和菓子に惹かれてやってきたのだが、相手の人はまだ来ていないようだ。

妖精のフィギュアを作りたいというのはここホテル・ラ・ルミエールの運営母体結城グループの人だと聞いている。

なんでも、このホテルのフロント前の装花を担当する円山花壇に勤めるマリが妖精のピックを利用して妖精の森と言うテーマでお花を
アレンジしたらそれがSNSのインフルエンサーに取り上げられて、ばずったという事らしい。

その装花を見るためにたくさんの人がホテルに来るようになったのだという。

そしてマリが光の妖精たちつまりルミエールの妖精と言うテーマで再度活け込みをしたらそれがすごく評判になり、子供向けに夏休みの最終週に妖精絡みのイベントを開催するまでになったらしい。

そのイベントで使用する為オリジナルのルミエールの妖精を作るという事になった為、今日の呼び出しになったようだ。

優依がマリに聞かされたのは大体そんなところだ。

優依をその人に紹介するので力になってあげて欲しいと言ってきたのだ。
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