俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
出張などで会えない時は寂しくて時間を持て余すので、そんなときには祖母を訪ねることにしている。

途中入社の副社長秘書が副社長の同棲中の彼女だったなんて知られたら何を言われるかわからない。

研吾は超絶美形の御曹司なのだから、会社の女性陣は黙ってはいないだろう。

特に秘書室のお姉さま方は怖い存在だ。

研吾との事は気付かれないように注意しなければと気を引き締めて、4月の新人の入社式に合わせて優依も本社の副社長室に初出社した。

まずは秘書室に行って室長の田村に挨拶をして秘書室の皆に紹介された

「今日から副社長の第二秘書として
来てもらった西本さんだ」

「西本優依です。秘書は初めての分野なので
一日でも早く戦力になれるように一生懸命
頑張ります。なるべく皆さんにご迷惑を
おかけしないようにしますので、
どうぞよろしくお願いします」

そして、今秘書室にいる秘書たちの名前を田村に教えてもらい挨拶をしていく。

要注意人物は第一秘書の梅本に聞いていたので、松井美咲と名前を紹介された人物は顔をよく覚えるようにした。

彼女は優依を睨みつけている。

"おお、恐ろしい。視線で殺されそう。背筋が冷えるわ。くわばらくわばら“と内心思いながら一応きっちり笑っておく。

祖母の口癖でつい優依も年よりじみた言葉を口にすることがあり、よく親友達に笑われる。

そんな事を想いながら秘書室を後にして副社長室に戻る。

副社長室にはミニキッチンも付いていて、お客様のお茶出しも共用のキッチンを使わなくても済むので助かる。
キッチンで松井に遭遇すればきっと嫌みの一つや二つ言われるだろう。

別に優依はそんな事にへこんだりはしないが、なるべく接触は避けた方が無難だろうと思う。

そんな事を思っていたが、優依が秘書として働き始めて一カ月も経たない内についに激突した。
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