俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
優依がトイレに入っていると、化粧直しにやって来たのだろう松井達秘書の女性三人がと言うより松井一人が声だかに話始めた。

「ねえ、あの西本優依って何、最低じゃない
副社長もなんであんなブスでセンスのない
女を引っ張ってきたのかしら、うちの秘書課
に優秀な秘書が何人もいるのに、きっと
うっかり手を出して引くに引けなくて秘書に
してほしいと泣きつかれたんじゃないの?
案外副社長って女にだらしなかったり
するのかなあ。いつもクールで女なんかって
顔してるのに、仕事もできない体だけの女
連れ込んで最低よね。その体も顔も
大した事ないわよねえ」

言いたい放題だ。ほかの人の声は聞こえない

「ねえ、加奈ちゃんそう思わない?」

「う~~ん、どうなんでしょう?
よく分かりません」

と猫なで声で答えている河本加奈子 上手いかわしだ。

優依は研吾を貶められて腹が立ったがここは冷静にと、3人が出ていくまで個室に座って我慢した。

そしてしばらくして心を落ちつかせてから秘書室に入って行っておもむろに松井美咲の前に立った。

机に座ってスマホをいじっていた松井は顔を上げると優依を見てぎょっとした。

「松井さん今トイレで仰っていたこと
皆さんにも聞かせてあげてください。
ちょうど私個室に入っていたのですべて
聞きました。私が以前勤めていた会社には
短大卒業から入社して六年いたのですが、
そこの人はトイレで人の悪口やましてや
聞かれて困るような上司の悪口を言うような
下品な人は一人もいませんでした。
この結城グループに比べればほんの小さな
会社でしたけれど、そこで働く人は皆自分の
仕事に誇りをもっていました。
困っているときは手を差し伸べて
くれましたしミスは全員でカバーして
いました。こちらの会社に来てまだ一カ月も
たちませんが、社会人として働く人の
格の違いに唖然としました。
中高生じゃあるまいしトイレで悪口放題
なんて人としても恥ずかしいと思いませんか?
私に言いたいことがあれば私自身に直接
言ってください。他の方達も言いたいことが
あれば仰ってください。私がいけないので
あれば、当然直します。ブスとかセンスがない
とかは主観の問題なので
どうにもならないですが…」
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