俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
公私ともに忙しい夏を過ごし秋を迎えて今日は大阪のホテルのリニューアルオープンの日だ。

ホテルは年明けから営業をしていなかったのでその分も取り返さなくてはならない。

でもそんな心配をよそにスイートルームの予約は1年先まで満室になっていた。

その他の部屋も半年先まで満室だ。

スイートルームがこんなに人気になるとは思っていなかったが、嬉しい誤算だ。

ショップエリアが充実するホテルとしてその取材のついでにスイートルームまで撮影してくれてテレビで放映されたことも大きかったようだ。

ショップエリアの人出も多く売り上げはどの店も最初の3ケ月では予想の1.5倍ほどになった。

屋上の大阪城の見えるカフェも好評だ。

ホテルから大阪城迄ホテルより高いビルがないので、本当に大阪城が借景としてありがたいほどに絶景なのだ。

大阪城側に席を集めてカウンター席とテーブル席を上手く配置してある。その背後の中間に少しアールになったバーカウンターがある。

飲み物などはここで用意する。

その横にケーキのショーケースがあって、ホテルのパテシエが競って毎日腕を振るう季節を意識した新作ケーキが並ぶ、ショーケースを見ているだけでもワクワクする。

ここは夕方六時からはアルコールも置くバーになるのだ。

店内は明るさを抑えて、夜の雰囲気になるので大阪城のライトアップが映える。

おつまみやちょっとした軽い食事もできる。

バーテンダーと話がしたい人はカウンターに座ってカクテルもオーダーできる。

夜のライトアップされた大阪城を見ながら、お酒を酌み交わすのも素敵だ。

円山花壇が手掛けた妖精の森の屋上ガーデンも評判がいい。

さすがマリ、動線や要所要所の花選びや木々の選択も素晴らしい。

ところどころに置かれたアイアンのベンチのデザインも可愛いい。

背もたれの部分に妖精の姿がほられているのだ。細部にまでこだわるマリらしいと優依も研吾も大満足の妖精の森になった。

妖精の森のベンチに座っていると、ここが大都市のど真ん中のホテルの屋上なんて忘れてしまうほど癒される空間になっている。

庭園が完成した時に研吾も優依も手放しで褒めると”そう言ってもらえて嬉しい。ロンドンで1年間イングリッシュガーデンの勉強をした甲斐があった”と言って、こんな機会をくれた研吾に反対に感謝していたのだ。

やっぱりマリはいつも変わらず謙虚で素敵な女性だ。
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