縁はいなもの?味なもの?
🐝🐝

「まてまてどこ行くんだよ」

武は加奈の腕を力強く引っ張る

「やめてよ、今更、新幹線の時間が・・・
明日仕事あるから
帰らないとダメなんだってバッ👊
離せ( ᐛ )/┏┛エイッ」


ヨロ
武は突然飛んで来た加奈の顔面パンチと足蹴りをくらいフラフラ😵

加奈は部屋の鍵をしてタッタッタッと走り去ってしまった

絵里香に加奈の住所を聞いても知らないの一点張り

「武、加奈ちゃんの居場所聞いてどうするの?彼女の幸せを願うのが1番じゃない
あんたにはどうする事も出来ないんだから
結婚する覚悟ないでしょ」

武は黙ってしまった
家庭を作る覚悟はない
しかし加奈は・・・

「いい、武、女の子にはね、嫁に行くタイミングがあるの生きていく時間は長くても
女である時間は短いのよ、そんな加奈ちゃんの時間をアンタの我儘に付き合わせちゃダメ」
散々文句と説教を噛ませば武はションボリ出て行った

それは絵里香にもいえる事だった今海俊哉もずっとずっと絵里香をまってくれている

武を次期社長として鍛え挙げるまで彼とは結婚出来ないと言ったのにそれでも彼は文句も言わない

絵里香はそんな有り難い俊哉に思わず電話をかけた

「どうした絵里香さん、珍しくない?電話くれるなんて」

俊哉の声は暖かい絵里香はいつもそうおもっていた

ツンケンどんの偉そうな口ばかり叩く絵里香に優しくしてくれる。
私もこの人の気持ちの上に胡座をかいちゃいけない

「私、ね」

「・・・なに?悪い相談?」

「俊哉・・・と」
絵里香は言いにくそうに言う
来たか俊哉は覚悟した
「俺の何?」
「ゴメン・・・
電話で話す事じゃないけど」

「うん、覚悟してるから言って
絵里香さんは高嶺の花って知ってるよ
でも聞いて俺は待つよ、君が大好きなんだ」

「うん知ってる、ありがとう
ってじゃなくて
俊哉の赤ちゃん出来たみたい
責任とってよ」

「・・・は?
赤ちゃん?ってあの
赤ちゃん」

「赤ちゃん作る行為してるんだから出来て当たり前じゃない?ストレス発散だったけど」

「うんうん😭いいよストレス発散だったとしても
ありがとう、ありがとう」携帯からは俊哉の泣き声がきこえた
別れ話かとおもいきゃ
「あんた父親よ
しっかりしなさい」
と絵里香に俊哉は叱咤された
もとより絵里香に弱っちい俊哉の人生は一生絵里香の尻の下だろう
しかし俊哉は幸せに浸っていた。

それが俊哉との昨日の話


武は加奈と出会った頃を思い出していた

加奈といる時はなんだかんだあっても楽しかった気がする
1年離れていてもあのボロボロな部屋にアイツはいるからと安心していた
たまに部屋の前まで行っても加奈の気配はあった

加奈が居たからキャバクラで騒いだり、ほかの女の子と遊んでも楽しかった

今はキャバクラに行きたいとも思わない
本当にただの遊びだったと思える

この気持ちってなんだろう

静かに流れる時間だがこの時間にも加奈の気持ちはドンドンはなれていくんだろうか?

「武、加奈ちゃんに縁談が来たら間に合わないよ
いいの?」


「加奈に縁談?
加奈が嫁にいく?
家事全般出来ない加奈が?結婚?ナイナイ」

「バカね今は材料入れたらスイッチだけで出来る調理器具も、ウチでだしてるでしょうがアンタ営業でしょう?ジュエリーばかりの会社じゃないわアホ」

「あ、ああ、たしかに、そんな話もあったっケ」

「それに掃除洗濯は
家事代行をたのめば
なんの問題もないわよ、家事代行は料理洗濯掃除ぜーんぶやってくれるし」

「ケチの加奈がそんなんしないよ幾らかかるんだよ」

「バカね夫婦円満のやり方はたくさんあるのよ、それにアンタが遊びに ばら撒く沢山の万札より安いわよ、それに加奈ちゃんはひとりぼっちだから決めたら早いとおもうよ」

「ゲッ」

「それに家庭を持てば旦那さんが家事代行頼むかもよ、それか家事が好きな人選ぶかもねー
加奈ちゃんはしっかりした旦那をえらびそうだしね」

「ウッ」

武は何も言えなくなった
加奈は出す時は出す女だ、加奈の実家に行った時四万近い食事代を払ってくれた

俺は意地悪で高いヤツばかり頼んで食いまくって・・・
どんな対応するのか楽しみにしていたが
加奈は黙って支払った。

「もう結婚を考えた
男がいるのか?
だから引っ越した?」
武は絵里香に声をあげて聞いてみた

「加奈に誰か紹介したのか?‼️」

大声に驚いたのか
姉は肩をびくっとさせて
「回りがほっとかないんじゃない、あの可愛さじゃ」

と絵里香がこたえた
「姉貴頼む加奈の居場所をおしえてくれ」
と武も必死になる

「覚悟ない奴には
おしえないよ」

武は握りこぶしにグッ
と力をこめて

「分かった降参
加奈を自分の義妹にしたいならおしえてくれ」

絵里香はニヤリと笑いを浮かべ加奈に電話する

「もしもし加奈ちゃん高級なお肉届けたいから住所教えて」

「🍖肉っ🤤エッいいんですか❓」

「今から持って行けばそうねえ5時には着くかな」

「急ですね笑、わかりました
勿論牛ですよね」

「勿論よ、ホットプレート持って行くから焼肉にしましょう、霜降りの良いお肉が手に入ったの
だから一緒にたべましょ」

「え?本当にいいんですかァ」

「勿論よ」

「わかりました
○○町○○3丁目‪✕‬‪✕‬
キャラメルマキアート
マンション」

「うーんなんか甘そうなマンションね」

「うふふ
ワタシ気に入ってます。

オーナーさんがおばあさんでキャラメルマキアートが大好きなんで、よく二人でスタ🍀に行くんですよ」

「そう
楽しそうねお知り合い?」

「まあ、ワタシにとっては祖母ですね」
そんな会話をスピーカーにして俺にイケイケと顎でさしずする
住所をメモってた紙を姉貴の手から奪って走り出す




「モシモシ田中か?」

「俺にかけてるんだから田中だろ笑笑」
田中樹は相変わらずな毒舌を吐くが根はいい奴だ
「お前まだ3越しにいる?」
「おう、お陰様でまだいるぞ」

「じゃあ焼肉用にお高い肉を用意してくれ
カルビー多め
10人分くらい」

「パーティか?」

「プロポーズパーティだ」

「え、꜆꜄꜆
だれの?」

「俺が注文してんだから俺だろ」

「え՞、マジか
決めたのか?遊びとかじゃなくて?」

「頼んだぞ」
「マジかー」
大学の同期の田中樹は同じ剣道仲間だ
鋭い目付きで、抜き道取られた時は青くなったものだ

田中もまだ独身

背丈も高くなかなかイケメンな田中と歩くと女の子には不自由しなかった、よく遊んだもんだ
だから田中が驚くのも無理は無い

「ホットプレートも忘れないように入れといてくれ」

そういってデパートの
地下駐車場で待ち合わせをした

田中は相変わらずの涼し気な良い男でグレイのスーツを着こなして俺に手を振る

「悪ぃな、時間ないんだ、会社に請求してくれ
社長宛な‼」

わざわざ休み時間返上して、肉とホットプレートを抱えて待ってくれた田中に5秒位の会話でおわらせた
「まいど」

田中は不思議そうな顔をしてそう言った。

俺は車をすぐ発信させ呆れる田中と握手して別れた

親友とはいいものだ軽い会話でも理解してもらえる
休憩を返上して肉を揃えたに違いない

日をあらためて御礼をしょうとおもう


ナビで住所を入れて加奈の新居へと向かう
かれこれ2時間弱

楠木並木を通り抜けると黄色いマンションが見えてきた

キャラメルマキアートとローマ字でマンションの上に看板が見えた
俺の行き慣れたボロボロのアパートじゃなくて女の子の好きそうな可愛いらしい建物だった

着いた安心と疲れで眠気が襲ってきた

俺は首をブンブンとふりながら車の外に出てタバコを吹かす
空を仰ぎふぅーっと煙を吐くと聞きなれた声に振り向く

「今日知り合いが来るんです」
と妙に明るい声がした

「へえ、加奈の知り合い?男?」

「まっさかぁ、女の人ですよ、焼肉の約束したんです」
俺はゆっくりと振り返る
”加奈が男連れで?帰ってきたのか?”

武はプチパニック
グルリ背中を向けると加奈が気づいたようで
アレーエ?ア、レ、レ?
加奈は俺を覗き見る
方向を又変えると先回りして覗いてくる
又変えると又加奈の顔がある

隣の男は意味深に俺を見る

「ええい‼」
俺は地団駄を踏みながら加奈を問い詰める

「加奈、俺と言う男がいながら誰だ👉コイツは?」

「社長だけど?」

「そんな雰囲気じゃ無いだろ」

「どんな雰囲気ヨ💢」

武は口篭りながら
「つきあっあ
付き合っているのか?」
びっくりしたのは奏太もだが加奈もびっくりした

「ただ歩いていただけよ」

「二人で同じマンションに入ろうとしていただろ!」

「当たり前じゃん
ここに住んでるもん」

すると居残り幼稚園のバスが止まった

「加奈ちゃーん」
可愛らしい女の子がバスから降りてきた
「先生さようなら👋」
「はい、さようなら、明日も元気にあいましょうね」

「はーい」
挨拶を終えてバスは走りだす。

「パパ」
駆け寄ってきた女の子は加奈の隣にいた男の手を握った

それを見た武が呟いた
「パパ?お前子持ちとつきあってるのか?」
武は呆れた、カラスの次は蛇で蛇の次は娘?か

「失礼ね
奏太さんにはちゃんと奥さんが居るのよ
色眼鏡で見るな💢」

奏太は頭をかいてヤレヤレなようす
「パパ色眼鏡ってなーにぃ、このお兄ちゃんメガネかけてないよね」
加奈も奏太も武も黙ってしまった
5歳児に説明しょうがない

「おばあちゃんに聞こーうっと!」
5歳児はマンションへと走り出した

「待ってーリサちゃーん」
思ったら行動が早いのが就学前の子供だ
もう居なくなった

「武が変な事言うからだ」
( ー̀дー́ ) ちっ💢加奈も舌打ちする

「大体、絵里香さんが来るんじゃなかったの?」

「・・・あ、それな」

武はついくちごもる

「知り合いだったら部屋にあげたら?」
奏太さんが加奈に言う

「あっそうだ‼肉持って来たの?霜降りの、高い肉よ」
加奈が聞きながら車を
覗く

「お、おう約束だからな」
武は車のドアを開け重たそうな紙袋をみせた

「上等な肉だぞ」
と武が言った時信号で子牛🐮を5、6頭のせたトラックが止まった
子牛は柵につながれ柵のあいだから加奈を見た
泣かないし、モウーとも言わない
自分達の運命をうけいれたようにモグモグピンクの鼻をうごかしながら紐でしっかりと繋がれていた

「売られて行くのだろうか?」

ドナドナドナが頭の中でながれる♬*°何とも言えない目で加奈を子牛が見てくる加奈も子牛をみた

「そうだな、・・・」
奏太が呟く
目の黒黒とした子牛はとても可愛らしい

「く・・・食えねえな」
今度は武が紙袋をみて呟いた

「親と離されたんだな」
加奈も胸がいたくなった自分もおやとはぐれてしまった過去がある
一瞬で牛肉に向けられた欲望が消えた
生まれた時から運命が決まっている子牛

全員が気持ち重くなる
私たちの食生活は犠牲の上になりたっている
食に対してもっと感謝しなくちゃいけない



「いただきます。」
は命を頂くと言うこと
「ご馳走様でした。」
は命への感謝は必ず心を込めて言うべきだ
ハンバーグもステーキも・・・

誰もがヴィーガンになれる訳じゃ無い
この子牛達との出会いは加奈に重くのしかかった

お肉の代わりになる植物があったらいいのに
そう思わずにはいられない
とりまお肉は冷凍して置こうと武が言う

「そうだね」
と加奈もうなずく

沈黙が流れそれを破ったのは加奈だった


「で?武はなにしにきたの?」

パッと顔を上げて武を見る

なんとなーく経験者の奏太は武の顔を見たら理解出来た

態々他県から車で飛ばして時間をかけて加奈に逢いに来たわけだ、経験者なら分かりやすい


「なるほどね」
奏汰が呟く

「え‼」

武は奏太の方に顔を向ける

「私もそうだったよ
頑張りなさい」

武の肩をポンポンと叩いて奏太はマンションへと足を進める。


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