透明なエンゲージリング
「俺、イタリアで行きたいところいっぱいあるんだ!コロッセオも見たいし、ピサの斜塔にトレビの泉も見てみたい。本場のピザとかパスタ食べたいし、ゴンドラも乗りたい。……エミリー、一緒に行こうよ」

「リオン……!」

エミリーがリオンに抱き付く。互いの体に腕を回した。目の前にある温もりがただ愛おしい。

奇跡を、リオンはただ願った。



数年後。リオンの姿はフィレンツェの教会にあった。

「……エミリー、君と約束した場所についたよ」

微かに揺れたペンダントに触れた後、リオンは教会のドアを上げる。目に真っ先に飛び込んできたのは美しいステンドグラスだった。祭壇まで長いバージンロードが続いている。

「綺麗だね、エミリー」

そう言いながらリオンはペンダントを開けた。そこには、笑顔のエミリーの写真が入っている。その写真をリオンは撫でた。刹那、涙が溢れていく。

結婚の約束をして数ヶ月後、エミリーは家族とリオンに見守られながら、静かに天国へと旅立った。エミリーに奇跡は起きなかった。しかし最後の一秒まで、リオンは奇跡を信じていた。

(ここにエミリーがいたらどんな顔をしていたのかな)

ウェディングドレスを着た彼女は、きっと世界で一番綺麗だったのだろう。リオンはその場に崩れ落ちながらただ涙を流す。そして、エミリーがここにいたらきっと彼女も言っていたはずの言葉を言った。

「愛してる」
< 14 / 14 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

リクエスト大募集!!

総文字数/223

その他1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
皆さんにお願いです!!
キャラたちに質問してみた!

総文字数/18,942

その他30ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私が書いた作品のキャラクターたちに質問が届いたので、インタビューをすることになりました! キャラクター設定で書き切れなかったことも知れるかも!?
学生の頃に好きだった漫画まとめ

総文字数/6,590

その他27ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
学生の頃、好きで読んでいた漫画を紹介していきます!まあ読んだやつも含まれてますが。最近漫画を全然読んでないので、古い作品ばっかりかも……。あと少女漫画多め笑。 あらすじはWikipediaから丸コピです!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop