それは麻薬のような愛だった


誘ってくれたのにごめんねと言ったが、颯人は気にしてないよと笑った。そして取り分けたパスタを雫の前に置きながら続ける。


「同窓会って中学?高校?」

「高校だよ。高校の友達と会うのも久しぶり」

「雫の地元それなりに距離あるもんね」

「うん。それに仲良い子はみんな地方の学校に行っちゃったから。今回もその子達がみんな参加するって言うから行こうかなって」

「そっか。なら楽しみだね」


颯人の言葉に肯定を返し、パスタを食べればオススメだというだけあり美味で雫の顔が華やいだ。

それを嬉しそうに眺める颯人は同じ歳とは思えないほどに落ち着いている。

食事を終え、デザートは好きなケーキを選べるという事でオススメとポップの貼られたショートケーキとフルーツタルトで悩んでいれば、2人でシェアしようと颯人に言われた。


「いいの?」

「うん、どっちも食べてみたいでしょ?」

「颯人…ありがとう!」


笑顔を向ければ颯人は雫の頭を撫でる。
優しいとの言葉通り、颯人とはプラトニックな交際をしていた。

手を繋いでのデートや、夜景を観に行ってキスをするなど、憧れた恋人そのもの。雫はとても幸せだった。

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