それは麻薬のような愛だった
「なら来週の日曜。土曜の夜から俺の家に来い」
「土曜から?」
「俺の家からのがアクセス良いし、朝イチに行って早めに切り上げた方が次の日楽だろ」
「…確かに」
あれよという間に日程が決まる。 脳内にハテナマークを浮かべていると、頭をくしゃりと撫でられた。
「どうせそれ終わるまでそこから動かねえんだろ。先に風呂借りるぞ」
「え、あ、はい…どうぞ」
雫の返事も聞かず伊澄は浴室へと消えていった。
何故突然遊園地など行く気になったのだろう。テンションの起伏のほぼない伊澄と遊園地はあり得ない程に相性が悪い。それこそ、雫の好きなキャラクター達を着ぐるみ扱いするくらいに興味など無いはずなのに。
だが自ら行くと言うものを拒否する理由も無い。
雫は早々に考えるのをやめ、再びテレビへと視線を戻した。