愛は花あられ

わたしは帰宅すると、部屋着に着替えてからエプロンをつけ、料理を作り始めた。

師道社長、帰りが少し遅くなるって言ってたけど、どのくらい遅くなるんだろう。

残業の時も秘書の井神さんは一緒に居るのかな。

ってことは、社内には二人きり、、、
なんて、わたし何考えてるんだろう。

今までそんなこと気にしたことなかったのに。

"誰か一人を大切に想う師道社長は初めて見ました"

香川さんが言っていた言葉、、、

師道社長本人も言っていたけど、今まではそうじゃなかったんだろうなぁ。

でも、今は、、、

"奥様は、愛されておりますね"

わたしだけを愛してくれてるの?

料理を作りながら、師道社長に早く帰って来て欲しいと思っている自分。

ダメだ、、、
師道社長のことばかり考えちゃう。

そんな時、玄関のドアが開く音がした。

あ、帰って来た!

わたしはスリッパをパタパタ鳴らせて、玄関へと向かった。

すると、そこには師道社長の姿があって「妃都、ただいま。」と微笑んでくれた。

「おかえりなさい。」

そう言って、師道社長の姿を見て安心しているわたし。

わたし、師道社長に惹かれ始めてる。

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