愛は花あられ

「妃都!買って来たよ!」

そう言って、涼真さんは炭酸水をケース買いして帰って来た。

2〜3本くらい買って来てくれるかと思っていたら、まさかのケース買い。
さすが涼真さんだなぁ、と心の中でクスッと笑った。

「ありがとうございます。」
「あと、、、これで良かったかな?」

そう言って、涼真さんはわたしに薬局の紙袋を手渡してくれた。

「すいません、これを買うの、、、恥ずかしかったですよね。」
「え、全然恥ずかしくなんかないよ!むしろ、これが妊娠検査薬なのかぁ〜!って、ワクワクしちゃったよ!」

そう、わたしが涼真さんに買って来て欲しいとお願いした"ある物"とは、妊娠検査薬だったのだ。

「可能性、、、あるの?」
「はい。忘れてたんですけど、生理が一週間以上遅れていることに気付いて、、、。それに眠気と目眩、食欲不振に胃が気持ち悪くて、、、それでもしかして、と思いまして。」
「じゃあ、早速今検査する?!」
「涼真さん、すぐに会社戻らないといけないですよね?結果は二人で見たいですし、今日涼真さんが仕事が終わって帰宅してからにします。」

わたしがそう言うと、涼真さんは「わぁ〜!気になって仕事に集中出来ないよぉ!でも、、、そうだね、可能性が高いなら、一緒に結果を見たいし、、、今日は頑張って定時で帰って来るから!」と言い、わたしの側に炭酸水を置いてくれ、それから仕事に戻って行った。

そしてわたしは、この日初めての水分を口にした。

炭酸水なら飲める。
でも、他のものは、、、飲めそうな物や食べれそうな物が思い浮かばない。

絶対これ、悪阻だよね、、、

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