捨てたラブレター
(勝負はバレンタイン……!)
今まで司とは友チョコの感覚でお互い手作りチョコレート菓子を交換していた。でも、今年は本命チョコを作って告白しよう。そう思ったんだ。
「材料買いに行かないとね」
二月の平日の昼間、私はバレンタインのチョコを作るために買い物に出掛ける。三年生は二月から自宅学習で学校へ行かなくていい。だから、今までより立派なチョコを用意できると思っていた。
「えっ……」
スーパーへ入ろうとした私の足が止まる。少し前を司が歩いていた。その隣には、白いコートを着た可愛らしい女の子が歩いている。学校で見たことのない女の子だ。
(何よあいつ……。他校に彼女いるんじゃん……)
目の前がぼやけた。ツンと鼻の奥が痛くなっていく。私は何も買わず、スーパーの前から逃げ出した。
『和香!バレンタインのチョコ、できたから渡しに行ってもいい?』
そんなLINEが夜に届いたものの、私は返信することができなかった。彼女がいるのに他の女にもチョコ渡すのかよ、と苛立ってしまう。
「あの最低女たらし野郎!!」
今まで司とは友チョコの感覚でお互い手作りチョコレート菓子を交換していた。でも、今年は本命チョコを作って告白しよう。そう思ったんだ。
「材料買いに行かないとね」
二月の平日の昼間、私はバレンタインのチョコを作るために買い物に出掛ける。三年生は二月から自宅学習で学校へ行かなくていい。だから、今までより立派なチョコを用意できると思っていた。
「えっ……」
スーパーへ入ろうとした私の足が止まる。少し前を司が歩いていた。その隣には、白いコートを着た可愛らしい女の子が歩いている。学校で見たことのない女の子だ。
(何よあいつ……。他校に彼女いるんじゃん……)
目の前がぼやけた。ツンと鼻の奥が痛くなっていく。私は何も買わず、スーパーの前から逃げ出した。
『和香!バレンタインのチョコ、できたから渡しに行ってもいい?』
そんなLINEが夜に届いたものの、私は返信することができなかった。彼女がいるのに他の女にもチョコ渡すのかよ、と苛立ってしまう。
「あの最低女たらし野郎!!」