ダーリンと呼ばせて~嘘からはじめる三カ月の恋人~
「四宮って喧嘩っ早いの?」

「そ、そんなことはっ……」

「威嚇してるのがモモみたいだった」

「え?」

 思い出すみたいにクツクツと笑って言ってくる。
 
「モモが四宮に懐くのは自分に似てるって思ったからかな?」

(猫と同レベル化してしまった……)

「来てくれて助かったよ」

「……安積さんは自覚が足りません」

「え? なにが?」

「あれ、逆ナンですよね? 何て言って声かけられたんですか?!」

「携帯落としちゃったかもでかけてくれないかって……」


(あざとい!)


「持ってたね」

「そうやって番号を手に入れようとするあざとい作戦ですよ! そんな簡単に番号教えちゃダメッ!」

「ナンパなんて思うわけないじゃん、俺なんかに。普通に困ってるんだと……」

「もぉ! そこを自覚してくださいって言ってるんです! 安積さんカッコいいから! 人が好過ぎるものダメッ! もっと疑ってくださいっ!」

 必死に訴えているのにおかしそうに笑われて全然真剣に受け止めてくれていないのが分かる。

「そんな風に思ってるの、四宮だけだよ」

 (だからぁぁっ!)
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