ダーリンと呼ばせて~嘘からはじめる三カ月の恋人~
「ンッ」

 降るようなキスを浴びて息絶え絶えになる私。

「ぁ……んっ、ちょ……んんっ!」

 最初はチュッと触れてすぐに離れて……そんな可愛いキスでそれだけでポウッと夢見心地になった。

 だって安積さんにキスされたのだ。夢みたいだ、そう思うのは自然のことで。

 そんな思いでフワッと神経を緩めていた私はとても無防備でとどのつまり――油断していた。

「あづ……んんっ?!」

 触れていて手に急に力が入ったと思ったらそのまま引き上げるように首を伸ばされて安積さんの唇が私の唇にかぶりつく。

「んんっ、んっ!」

 羽が触れたみたいな可愛いキスはなんだったのだ。

 もはや記憶が間違えているのか? やはり夢だった? そう思わずにはいられないほど比べられない大人のキスを繰り返されて今度は本当に息絶え絶え……どころか息など出来ない。
< 232 / 248 >

この作品をシェア

pagetop