【完結】悲劇の継母が幸せになるまで
ティンナール伯爵も苦虫を潰したような表情をしていた。
ギルベルトは言葉を選んでヴァネッサを傷つけないようにしてくれているのだと思った。
ヴァネッサは一歩前に出て、エディットを睨みつけつつ口を開く。
「わたしは病弱で役に立たないからとティンナール伯爵家に虐げられて、ずっとひどい環境の中、薬も食事も与えられずに暮らしてきましたわ」
「……ヴァネッサ」
「それからは令嬢としてではなく使用人として働くように言われました。シュリーズ公爵が助け出してくださらなければ、わたしは間違いなく死んでいたでしょう」
「くっ……!」
「わたしはこの人たちのことを家族だとは思っておりません。今は旦那様とアンリエッタがわたしの家族ですわ」
ヴァネッサがそう言ったことで、ティンナール伯爵が慌てた様子で動き出す。
「──全部嘘だっ! でたらめなことを言うな!」
「いや、真実だ」
ギルベルトがヴァネッサの肩を抱いて当然のようにそう言った。
アンリエッタも大きく頷いている。
「この件は調査して王家に提出済みだ。言い訳など無意味だ」
「……お、王家? そんな……嘘だっ」
ギルベルトは言葉を選んでヴァネッサを傷つけないようにしてくれているのだと思った。
ヴァネッサは一歩前に出て、エディットを睨みつけつつ口を開く。
「わたしは病弱で役に立たないからとティンナール伯爵家に虐げられて、ずっとひどい環境の中、薬も食事も与えられずに暮らしてきましたわ」
「……ヴァネッサ」
「それからは令嬢としてではなく使用人として働くように言われました。シュリーズ公爵が助け出してくださらなければ、わたしは間違いなく死んでいたでしょう」
「くっ……!」
「わたしはこの人たちのことを家族だとは思っておりません。今は旦那様とアンリエッタがわたしの家族ですわ」
ヴァネッサがそう言ったことで、ティンナール伯爵が慌てた様子で動き出す。
「──全部嘘だっ! でたらめなことを言うな!」
「いや、真実だ」
ギルベルトがヴァネッサの肩を抱いて当然のようにそう言った。
アンリエッタも大きく頷いている。
「この件は調査して王家に提出済みだ。言い訳など無意味だ」
「……お、王家? そんな……嘘だっ」