【完結】悲劇の継母が幸せになるまで
ここでヴァネッサが元ティンナール伯爵家の人間だということが明かされる。
ザワザワと騒ぎ出す貴族たち。
今まで一度もヴァネッサは表舞台に出ていない。
ティンナール伯爵たちからも病弱だと聞かされていた人もいるかもしれないが、今のヴァネッサはそうは見えないだろう。
「シュリーズ公爵は本当はわたくしと結婚したかったのよ。そうですわよね? そうだと言ってくださいませ、シュリーズ公爵!」
縋るようにギルベルトを見たエディットは、ヴァネッサを押しのけて彼の腕を掴むように手を伸ばす。
しかしギルベルトは手が触れる前にヴァネッサを守るように抱きしめて後ろに下がった。
「ありえない。俺が結婚を申し込んだのはヴァネッサだ」
「……っ!」
ギルベルトはエディットの言葉をすぐに否定した。
「何を勘違いしているんだ?」
まさかの反撃、彼女は自分が拒絶されるとは思わなかったのだろう。
エディットは呆然としている。
勘違い……その言葉にエディットや周囲にいる人たちに現実を教えるには十分だったのだろう。
アンリエッタも威嚇するようにエディットの前へ出る。
「俺はヴァネッサを救い出すために結婚を申し込んだ。その代わりにティンナール伯爵は大金を寄越せと言った。それに応じただけだ」
「そ、それは……!」
ザワザワと騒ぎ出す貴族たち。
今まで一度もヴァネッサは表舞台に出ていない。
ティンナール伯爵たちからも病弱だと聞かされていた人もいるかもしれないが、今のヴァネッサはそうは見えないだろう。
「シュリーズ公爵は本当はわたくしと結婚したかったのよ。そうですわよね? そうだと言ってくださいませ、シュリーズ公爵!」
縋るようにギルベルトを見たエディットは、ヴァネッサを押しのけて彼の腕を掴むように手を伸ばす。
しかしギルベルトは手が触れる前にヴァネッサを守るように抱きしめて後ろに下がった。
「ありえない。俺が結婚を申し込んだのはヴァネッサだ」
「……っ!」
ギルベルトはエディットの言葉をすぐに否定した。
「何を勘違いしているんだ?」
まさかの反撃、彼女は自分が拒絶されるとは思わなかったのだろう。
エディットは呆然としている。
勘違い……その言葉にエディットや周囲にいる人たちに現実を教えるには十分だったのだろう。
アンリエッタも威嚇するようにエディットの前へ出る。
「俺はヴァネッサを救い出すために結婚を申し込んだ。その代わりにティンナール伯爵は大金を寄越せと言った。それに応じただけだ」
「そ、それは……!」