【完結】悲劇の継母が幸せになるまで
──それからは心穏やかな日々を過ごしていた。
今でもアンリエッタとのお茶会は楽しみの一つだ。
表では母親としてだが、二人きりの時は友人のようにヴァネッサと呼び姉のように慕ってくれる。
「聞いて、ヴァネッサ! マエル殿下ったらひどいのよ。わたくしのことを可愛くないって言ったの! このわたくしをよ!?」
アンリエッタは王太子であるマエルの婚約者候補だ。
王家主催のパーティーの前、開かれたお茶会で初めて顔を合わせたそう。
その時は他の令息たちと一緒に悪戯を仕掛けてくるほどに親しげだった。
だが昨日、改めて顔合わせをおこなったそうだが、どうやらマエルはアンリエッタに冷たい態度をとったらしい。
そのことにアンリエッタは傷ついているようだ。
気の強い彼女がじんわりと涙を滲ませている姿を見る限り、マエルにそう言われたことがショックだったのかもしれない。
(もしかして好きな女の子にはいじわるをしてしまうという、男の子特有のアレかしら……)
恋愛経験はまったくないが、恋愛ものの物語ならばたくさん読んできた。
それからアンリエッタの話を聞きつつ、ヴァネッサはどこかで聞いたことある流れだと思っていると……。
今でもアンリエッタとのお茶会は楽しみの一つだ。
表では母親としてだが、二人きりの時は友人のようにヴァネッサと呼び姉のように慕ってくれる。
「聞いて、ヴァネッサ! マエル殿下ったらひどいのよ。わたくしのことを可愛くないって言ったの! このわたくしをよ!?」
アンリエッタは王太子であるマエルの婚約者候補だ。
王家主催のパーティーの前、開かれたお茶会で初めて顔を合わせたそう。
その時は他の令息たちと一緒に悪戯を仕掛けてくるほどに親しげだった。
だが昨日、改めて顔合わせをおこなったそうだが、どうやらマエルはアンリエッタに冷たい態度をとったらしい。
そのことにアンリエッタは傷ついているようだ。
気の強い彼女がじんわりと涙を滲ませている姿を見る限り、マエルにそう言われたことがショックだったのかもしれない。
(もしかして好きな女の子にはいじわるをしてしまうという、男の子特有のアレかしら……)
恋愛経験はまったくないが、恋愛ものの物語ならばたくさん読んできた。
それからアンリエッタの話を聞きつつ、ヴァネッサはどこかで聞いたことある流れだと思っていると……。