愛おしい、君との週末配信✩.*˚【BL】
今日は、永瀬が黄色で僕はピンク色を。ふたりそれぞれ使うビーズを並べ、糸を通して形を作っていく。カメラの向こうにいる視聴者のことは意識せず、まるでふたりだけの世界にいるような雰囲気で作業は進んでいった。永瀬は「楽しいな」と呟きながら、時々僕の手元を覗き込んできたりもして。「ここ、どっちがいいかな? こうしたらもっと可愛くなるかな?」といくつかアドバイスを求めてきたりもしてきた。
「このビーズの穴、他のよりも小さくて上手く通せないな」と永瀬が四苦八苦していたから僕は「見せて」と、永瀬のビーズを受け取った。
その瞬間に偶然指先が触れ合い、ドキリとした。だけど気持ちがバレないように作業を進めていく。
「永瀬は性格も情緒も安定してるし、何でも出来るし。全て楽しめて、本当に器用だよな」と呟くと、永瀬は少し照れたように笑った。
「優心とやってるから楽しいんだよ。ひとりじゃ、絶対にこんな気分にならない」
その言葉がすっと僕の心の中を潤す。
同時に照れてきた。
上手く返す言葉が見つからず「何だよ、それ……急に変なこと言うなよ」と返すのが精一杯だった。金具をつけてキーホルダーが完成した。撮影が終わると、永瀬がカメラを止める。
「優心、今日は楽しかったよ。一番楽しい撮影だったかも。またやろうな」
「うん……まあ、悪くはなかった」と僕は嬉しい気持ちを隠しながら小さな声で答えた。
永瀬とふたりきりで過ごす時間がこんにも心地よいなんて予想外だった。ふと思う。
素直にこの気持ちを伝えられたら、何かが変わるのだろうか――。
*
「このビーズの穴、他のよりも小さくて上手く通せないな」と永瀬が四苦八苦していたから僕は「見せて」と、永瀬のビーズを受け取った。
その瞬間に偶然指先が触れ合い、ドキリとした。だけど気持ちがバレないように作業を進めていく。
「永瀬は性格も情緒も安定してるし、何でも出来るし。全て楽しめて、本当に器用だよな」と呟くと、永瀬は少し照れたように笑った。
「優心とやってるから楽しいんだよ。ひとりじゃ、絶対にこんな気分にならない」
その言葉がすっと僕の心の中を潤す。
同時に照れてきた。
上手く返す言葉が見つからず「何だよ、それ……急に変なこと言うなよ」と返すのが精一杯だった。金具をつけてキーホルダーが完成した。撮影が終わると、永瀬がカメラを止める。
「優心、今日は楽しかったよ。一番楽しい撮影だったかも。またやろうな」
「うん……まあ、悪くはなかった」と僕は嬉しい気持ちを隠しながら小さな声で答えた。
永瀬とふたりきりで過ごす時間がこんにも心地よいなんて予想外だった。ふと思う。
素直にこの気持ちを伝えられたら、何かが変わるのだろうか――。
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